2003年10月12日

■カラスの早起き、すずめの寝坊(柴田敏隆)

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人も鳥もいろいろありますなぁー。
カラスの早起き、すずめの寝坊
        文化鳥類学のおもしろさ
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  |著者:柴田敏隆
  |新潮社|2002年7月
  |ISBN:4106035154|1,100円| 238P
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 これは面白い本である! これまで科学をエンタテーメントにした人は
 動物心理学の竹内久美子女史、歌う大学教授の本川達雄氏のお二人だと
 思っていたが、もうひとりいた。柴田敏隆さんである。
 本書の著者、「文化鳥類学」なる面白いものを見せてくれた方である。

 本書は、鳥達の面白い日常生活を人間さまと対比して、まさに文化鳥類
 学の世界を繰り広げている。

 タイトルをみて、おもわず「へぇー」となって、手にしたのだが、80
 へぇはあるねぇ。

 たとえば、日本人は群れたがりだし、欧米人はオフィスでも個室という
 ように群れるのは嫌いだ。鳥も同じように向触型と離間型がいる。
 ツバメやムクドリが電線にとまると見事なまでに等間隔に並ぶ。つまり
 距離を保つ。一方、ジュウシマツやメジロは、見事に身体を寄せ合わせ
 るという。さて、このごろの電車の中は、ツバメが多くなってきた?

 タイトルにあるようにやはりカラスは早起きでスズメは寝坊のようだ。
 といっても人間ほどではない。確かにカラスは、僕が家を出る頃(4時
 45分頃)にはもう飛び回っている。だいたい夜明け前40分くらいか
 ら活動するらしい。一方寝坊だというスズメはというと夜明け前の5分
 くらい前からうごめくらしい。どっちにしても人間にくらべたら早起き
 だね。

 人間と鳥の間にある機微を描く面白エッセイ。いけてる!
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   ★★★★☆+文化鳥類学

 
   ・バードウォッチング好きな方
   ・鳥に興味ある方
   ・鳥の目線でモノを考えたい方

Posted by webook at 2003年10月12日 15:22