【江戸時代新聞】
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|著者:大石学
|小学館|2003年 09月
|ISBN:4096261297|2,200円| 223P
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ものごとは、見せ方や表現方法を変えると急に面白くなったりする。
企画書もメモも教科書も・・・。
本書は、江戸時代を「新聞」の形式を借りて同時代的に捉えてみようとい
う試みである。新聞という形をとっただけで生き生きとしてくるから不思
議である。
徳川氏が関が原の合戦に勝利した慶長5年(1600年)から、明治元年
(1868年)までの269年間を新聞で振り返るものだ。
第一号の一面は『東軍、関が原で大勝利』とある。戦いの布陣や合戦の模
様を描いた屏風絵などが写真代わりに掲載されている。
石田光成のインタビュー記事、慶長大判小判鋳造の経済ニュースや、小早
川秀秋の<おくやみ>記事もある。
なかなか面白い記事編集になっていて、歴史を楽しむことができる。
ただし、さすがに広告記事はない。笑
田沼意次失脚(1784-86年の記事)では、田沼意次解任のニュース
は江戸市中を駆け抜けた。・・とある。なんか雰囲気がつたわるねー。
今なら道路公団の藤井総裁更迭の記事だけど、あの雰囲気では歴史の教科
書には残れないか・・・・。
編集方針は、1)正確な記述、2)日常的変化への目配り、3)地域の視
点を大切に、というもの。
覚える対象だった歴史が、へぇーの楽しみを抱えたエンターテインメント
に変身している。学校の教科書もこんなんだったらなー。
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★★★★+同時代的
・歴史大好きっていう方
・江戸時代に興味ある方
・表現方法を考えたい方