【星野仙一の「GM型」常勝革命】
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|著者:豊田泰光
|出版社:講談社|発行年月:2003年 08月
|ISBN:4062120739|本体価格:1,500円
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タイガースの優勝マジックが点灯したころから、星野監督関連の本がワサ
ワサと出版された。アマゾンで検索すると37も出てくる。
本書もその一つ。今は解説者の豊田泰光さんが星野監督インタビューや、
野球評論家としての考えなどをもとに、星野阪神の変貌ぶりを語った本で
ある。巨人批判や、原、長島、野村、松井などについても毒舌(&饒舌)
を向けている。
喧嘩っ早い星野監督、ぶちきれてベンチを蹴飛ばす監督、など直情表現型
というイメージが強いが、意外に「気配り」「思いやり」などがあり、へ
ぇと思う面も多い。こういうのは、TVではなかなか表現できないところ
だ。往年のMVP選手でもある豊田さんの言葉からは、それがいきいきと
伝わる。「人たらし」という表現がよく似合うエピソードがいくつか紹介
されている。
星野監督をGM型だという所以は、開幕前からチームのリストラや選手獲
得に主導的な働きをしたことのほか、こんなエピソードもあるという。
雨で試合が中止になったら選手を出口に並ばせ「また来てください」と声
をかけさせる。あるいは、3塁側のオレンジシートの入りが悪いと見るや
オペラグラスを配らせたりと・・・お客様の視点もしっかりマネージして
いたようだ。(これ、BSCセミナーで使えそう・・・笑)
タイトルからは、かなりマネジメント的な分析や知見を期待させるが、
星野監督の人となりや、エピソードを楽しんだほうがいい本だね。
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★★★+予言どおりだ!
・タイガースファンの方
・日本シリーズに熱い応援を送っている方
・阪神の来年を考えたい方