感性ってデータ処理能力だったのか。
【「感性の扉」をひらく秘密の法則】
トップクリエイターが明かす!
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|著者:尾坂昇治
|PHP研究所|2003年 09月
|ISBN:456962894X|1,300円 |182P
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著者は、Loft・無印良品、浅草ROXなどの業態開発プロジェクトや商品
開発、コンテンツ開発など多くにかかわってきた人である。
本書は、そんなトップクリエーターが「感性」「発想力」「時代感覚」と
いう3つの感性をひらく鍵を指南しようという本である。
さて、感性とは何だろう・・・。ふつうは「あいまいなもの」「つかみど
ころのないもの」といった印象があるが、著者は、感性の正体は実は「デ
ータ処理能力」だという。ということは、つまり磨けるということだ。
本書では、感性やセンスを磨く基本的なやりかたを指南する。次のような
基本法則をまもればたいていの分野での感性やセンスはよくなるという。
1)ジャンルを決める(ターゲットを絞る)
2)データを取り込む環境を作る
3)データを処理し、整理する。
4)体感する。(データを身体にしみこませる)
発想力のところでは、「パーツの組み合わせで発想量が飛躍的に伸びる」
「逆から考えよー見えないものが見えてくる」「無駄と思える作業をくり
かえせーひとつくらいはいいものがある」など、なるほどーというものが
ある。ただし、このあたりは「考具」(加藤昌治著)のほうが面白いね。
感性(センス)って、みがけるもんなんだぁーというのが本書のキモであ
る。さて、どんなジャンルで磨こうか・・・。
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★★★+データ処理能力
・センスがいいねぇっていう方
・感性に興味ある方
・創造力を高めたいと考えてる方