【免疫革命】
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|著者:安保徹
|講談社インターナショナル|2003年 07月
|ISBN:4770025173|1,600円|286P
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この書はまさに医療革命の本である。
抗生物質が出たとき結核や肺炎は不治の病から治る病になった。ジェンナー
が免疫システムを明らかにし種痘が発明されたこともすばらしい貢献だ。そ
して、それらに匹敵する医療の革新の書が本書である。
(ちょっと大げさか・・)
ガン、心臓病、脳卒中などを予防し、時にはこれらから治癒、生還する新た
な医術と自己管理法が紹介されている。もし、これで多くの人が不治病から
生還したら、10年後くらいにこの著者はノーベル医学賞?を受賞している
かもね。
免疫力が上がると、病気が治癒に向かうのはなぜか?免疫学者の著者が解き
明かすそのメカニズムは、ナルホドと分りやすい。
赤血球、白血球までは知っていても「顆粒球」というものについては知らな
いのが普通ではないだろうか。顆粒球とは白血球の中の1種で、体の中に侵
入した細菌や異物をたべて体を護る大切な役割をもつ。
人に対するストレスが大きいと交感神経が活発になり、顆粒球が増加し粘膜
破壊や病気の原因になるというのである。「病は気から」は経験的に納得の
いく言葉だが、その仕組みを明らかにしたのがこの本だ。
人は自分で病を治す力(自然治癒力)がありこれを科学的計測でフォローす
る方法が示されているところに説得力があるね。
本書の方法を100%活用する治療は保険の点数を上げないので、医師の了
解はすぐには得られないかもしれない。とすれば患者の側で勉強し、この新
しい免疫療法を活用してみるしかないか・・。本当に医療革命を起こすため
にも、医学関係者の方もぜひ読んでおいてほしい一冊。
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★★★★★+顆粒球
・ガンにはなりたくないねぇって方
・身内や友人にガン、アトピーなどを抱えた人がある方
・医師、医学生の方