【自分づくりの文章術】
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|著者:清水良典
|筑摩書房|2003年 08月
|ISBN:4480061282|700円|219P
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文章を書くのはどうもしんどい・・・。僕は子供のころからずっとそう思っ
てきた。大人になってもそれは同じ・・・。
書くことは楽しいなんて・・・思えるようになったのはつい最近のことだ。
誤字脱字ばかり、主語述語のねじれ・・・くどい表現・・まだまだいろいろ
改善点はあるけれど、最近の最も大きな変化は、「楽しい!」っていうこと
を「実感」していることだ。
出せば楽しい!(おっと、勘違いしないでね:笑)
清水さんもこう言っている。「いろんな約束ごとがうるさいし、自分の内面
や教養までがもろに評価されかねないのは相当の重圧だ。…それでも、迷っ
たり悩んだりしながら、結果的に書けたときの歓びは格別である。」
なぜか?
「それは、文章を書くことがとりもなおさず「自分」をつくることだから」
だという。窮屈観を感じないで楽しみながら書くためのコツを伝授する。
いくつかユニークな分析がある。例えば・・
文章を書くという行為は、圧倒的に外部から強いられて書くことが多い。
学校の感想文しかり。会社のレポートしかり。これらを「奴隷の作文」と著
者は言う。
また、現代は活字離れだ・・というが、実は「活字まみれ」だともいう。
そういえば、漫画だって、活字がなければ通じない、TVは画面にテロップ
が出ることが多い・・などなど。たしかに「まみれ」といってもいいかもし
れない。携帯メールもそうだね。
書いて出す(発信・発表する)ことは、自分を見つめる作業になる。そして
書くことが楽しい・・そんなふうになったらいいね。
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★★★★+奴隷の作文から脱出
・書くのって面倒くさいっていう方
・書きまくっている方
・清水良典ファンの方