頭っぷしの強さは、足元をとことん掘るところから・・・。
【できる人になるには勉強してはいけない!】
“職人ビジネスマン”のすすめ
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|著者:久恒啓一
|青春出版社|2003年 11月
|ISBN:4413034201|1,400円|
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「勉強してはいけない!」・・わぁーお、なんて心地よい響き。
タイトルの魅力に引き寄せられた方も、本書を読み進むとナァールホド
という感嘆とそれなら俺も・・という勇気が湧いてくるに違いない。
本書は、久恒さんがどんな風に「仕事」に向き合ってきたか、そして、こ
れからの人はどんな姿勢で仕事をすればいいかを逆説的なタイトルを使い
ながら語り明かした本である。
一年ほど前、久恒さんが青春出版の若い編集者と打ち合わせていたとき、
編集者の当初の意図に反し「勉強なんかやったってダメなんだ。自分の仕
事に全力を注ぐことが大切なのであって、むしろ勉強していけない」とい
った論調でまくしたてたという。それじゃぁということで本書は生れた。
普通の「勉強する」ということは、本や先輩のやり方や規程を理解して分
かった気になる・・という意味だ。学校の勉強の延長線上にある。
しかし、リアルなビジネスの世界は、そうはいかない。答えのないところ
に(しかし、答えあちこちに落ちているのだが)解決策を見つけて実行し
ていくのがビジネス社会だ。
そこでは、普通の勉強ではなく、現場に根ざし、自らの頭で考え抜くこと
が重要になる。
普通は、勉強した知識+経験という素材をもとに、この仕事はこうやれば
いいんだな・・・なんてすぐに納得してしまう。久恒さんは、そうじゃな
いという。問題の本質は現場にあり、現場を自ら覗き、自分でとことん考
えぬいてこそ、知識+経験+αが生れるという。αは「頭っぷし」とも表
現されている。既成概念を「勉強しすぎた人」はもはやお呼びでないのだ。
久恒さんが元勤務していたJALでの仕事、そして現在の宮城大学での広
範な活動などを織り交ぜながら、できる職人ビジネスマンのコツを伝授し
ている。」
家の机にこの本を置いていたら、子供が「えっ???」という不思議そう
な顔でタイトルを眺めていた。(君には10年後くらいに読んで欲しい)
やはり、仕事は「上手にこなす」んじゃなくって、「とことん足元を掘り
下げる」と地下水脈にぶち当たって一流への道が開けるようだね。
よっしゃぁ・・掘るぞー!
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★★★★★+頭っぷしの強さ
・なんか先輩のいうこと古いんだよねっていう方
・この一年で何かを変えたいと思う方
・勉強好きな方