2003年11月07日

■これから働き方はどう変わるのか(田坂広志)

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爽やかな風を感じたあなたは、きっと・・・
これから働き方はどう変わるのか
         すべての人々が「社会起業家」となる時代
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   |著者:田坂広志
   |ダイヤモンド社|2003年 10月
   |ISBN:4478732663|1,500円|221P
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 田坂さんの最新刊である。僕は二度読み、二度感激した。

 社会起業家というのは、比較的新しいコンセプトだ。英語で言えば、ソー
 シャルアントレプレナー。社会の役にたつことを行なう活動家ということ
 だ。しかし、安直にイメージするNPOとかボランティア活動だけを意味
 するのではない。これは、新しい働き方、新しい生き方の提案なのだ。

 これからの時代には「起業家」という言葉のイメージが変わるという。
  「新しい事業を起こす人」という意味を超え
  「事業に革新を起こす人」という意味、さらには
  「社会に変革を起こす人」という意味に使われる
 という。そして、起業家に「社会」がついた社会起業家は、会社や事業と
 いったこれまでの概念にとらわれず、未来を見すえた活動をする人という
 意味でもっと広い意味で使われる。
 
 だから、社会起業家は、営利企業にいても可能であり、また、ベンチャー
 のように新らしい事業を起こさなくても可能ということになる。あぁー、
 そうなんだぁと気が楽になる。
 あなたが好きで始めた小さな活動も、もしかしたら立派な社会起業家の活
 動かもしれない。なんだか、うれしくなってきません?。

 社会起業家の「報酬」とはなんだろう。
 収入や地位といった「結果として得られるもの」ではない。
 能力、仕事、成長という生き甲斐を生み出す「目に見えない報酬」だとい
 う。(そうだそうだ!)

 田坂さんは、よく「作品」という言葉を使う。僕はこれがとても気に入っ
 ている。事業やサービスや商品といった「作品」のほかに、もうひとつ、
 社会起業家の「歩み」そのものも素晴らしい作品だという。素敵だ。

 未来の世代の「礎(いしずえ)」となる覚悟を、社会起業家はもっている
 という。うーん、「はるか彼方を見つめる心」は、冒頭にある“石切職人
 の話”を連想させ、爽やかな高揚を覚える。

 本書を読むと、なぜか心が洗われる。静かな決意を促してくれる。

 何のために働くのか、何を求めて働くのか・・・そんな仕事の思想が問わ
 れる時代。競争社会の生き残りではなく、働く喜びをもとめる社会起業家
 になってみませんか?

 ちなみに、社会起業家フォーラムはこちら: http://www.jsef.jp/
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   ★★★★★+未来の礎

 
   ・新しい働き方をしてみたいっていう方
   ・社会起業家に興味ある方
   ・何か世の中に役に立ちたいと考えている方

Posted by webook at 2003年11月07日 13:09