2003年11月09日

■大前研一のアントレプレナー育成講座(大前研一&ABS)

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ビジネスチャンスは、いっぱいあるみたいだよ!  
大前研一のアントレプレナー育成講座
         アタッカーズ・ビジネススクール Part V

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   |著者:大前研一/アタッカーズ・ビジネススクール
   |プレジデント社|2003年 9月
   |ISBN:4833417758|2,800円 |395P
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 アタッカーズビジネススクール(ABS)という起業家養成熟がある。96
 年からスタートし、すでに3000人が卒業している。僕はその栄えある1
 期性(の落こぼれ組)である。ま、トライしてみただけは偉かった。笑

 そのスクールのエッセンスを纏めた本がこれまで4回発行され、本書はその
 第5弾。大前さんの講義や、時代を牽引するベンチャー成功者の実学講義を
 再現したものと、「事業計画の作成」「アントレプレナー・マーケティング
 」など起業に必要なスキルについて書かれている。

 特に、著名な経営者の講義は、知らなかった経営の秘密や、起業家精神や戦
 略思考などがとてもよく伝わってくるのでオススメだ。

 QBハウス(10分1000円の床屋さん)の小西國義社長、ファンケル
 創業者池森賢二会長、サイバードの堀主知ロバート社長などが、事業への思
 いや経営の苦労などを語っている。いずれも事業への情熱やどんな壁も乗り
 超えてやるといった心意気が伝わってくる。

 大前さんは、「見えないものを見る構想力(イマジネーション)」が大切だ
 と説く。広大な沼地に世界中から人がやってくる様子を構想したディズニー
 (オーランドのディズニーワールドは、昔はワニがいるような沼地だった)
 や、アイルランドに米国の間接業務誘致を構想したライアン・コリガン、
 携帯電話をみて「これからの銀行はこれだ!」と言ったシティ銀行の元CE
 Oジョン・リードなどを引き合いにしながら、構想力の重要性を具体的に教
 えてくれる。

 また、構想を事業として進めていくプロセスを「1、2、3/30、31、
 32/300」という数字で説明しているのが面白い。途中でジャンプして
 みることが必要で、そこが家業と事業の違いだというわけだ。詳しくは本書
 を読んで欲しいが、なるほどーと分かりやすい。

 週末起業じゃもうガマンできない・・・という方は、この本で、ガツンとい
 ってみよう。
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   ★★★★★+見えないものを見る

 
   ・まさに起業しようとしている方
   ・新規事業に興味ある方
   ・独立したいと考えている方

Posted by webook at 2003年11月09日 10:28