2003年11月19日

■会社にいながら年収3000万を実現する(和田秀樹)

3000man.jpgそうか、会社を辞めちゃぁいけないんだー。

会社にいながら年収3000万を実現する
        「10万円起業」で金持ちになる方法
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   |著者:和田秀樹
   |祥伝社|2003年 11月
   |ISBN:4396611986|1,300円|
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 この本にはふたつの大事なメッセージがある。

 ひとつは・・
 「今、会社を辞めて独立してやるぅ・・といきまいている人がいるなら、
 ちょっと待ちなさい。会社は絶対にやめるな、しぶとく居座れ。」という
 もの。すでに相当の副業実績があって、本業を上回るほどの収入を稼ぐよ
 うになって、こりゃ独立しなきゃたまんないというまでは、しぶとく会社
 に残るほうが得策。リスク回避や、事業資本を蓄えることができるからだ。

 もうひとつは、小資本(すくないお金)と限られた時間で頭を使って儲け
 ることが戦略的にいいというものだ。「リスクをとらずにセコセコと儲け
 よう」と著者は表現する。しかし、そのセコセコは、意外に儲かったりす
 るから世の中面白い。会社にいながら3000万円というのがまんざら、
 大げさでもないな・・と思えてくるから不思議だ。

 著者は、医者というより根っからの商売人、起業家といったほうがいいだ
 ろう。本書にも自身が学生のころから様々な商売(塾など)をやってきた
 経緯が公開されている。それが言ってみればセコセコ稼ぐことなのだが、
 へたなサラリーマンよりずっと高額な収入だったようだ。
 何が違うのか。欲世の中を観察し、仮説をたて、実行し、失敗もし、また
 仮説を立て・・というビジネスサイクルを自分自身の中で転がしてきたこ
 とが大きい。ビジネス嗅覚ももちろん必要だ。

 本書にある「お年寄り向けグルメブック」「裕福な高齢者をドライブに連
 れて行ってあげるサービス」「貸し机業」「読み聞かせの出前」などは、
 へぇー、ほぉーと声をあげたくなるアイデアだ。土日に便利屋のバイトを
 することも世の中のニーズが肌で分るので面白いという。要は頭を使うこ
 とさ・・というわけだ。

 本書の狙いは「読者がちょっと俺も試してみるか・・」という気になるか
 どうかだという。僕の読後感は「!」だった。

 なんでもいきなりというのはない。助走が必要だ。やっぱり会社を辞める
 のは、思いとどまることにしよう。笑
 
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   ★★★★★+試してみるか

 
   ・副業やりたいっていう方
   ・サイドビジネスに興味ある方
   ・面白いことを考えてる方

Posted by webook at 2003年11月19日 19:36