業績改善とは、ほとんどの場合、
当たり前のことを遂行することにある。(カルロス・ゴーン)
【ベストプラクティス】 日産最強の店舗づくり「100日の戦い」
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|著者:峰如之介(みね・なおのすけ)
|中央経済社|2003年 09月
|ISBN:4502584509|1,400円|221P
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プロセス改善や経営改革のためにすぐれた事例を分析し、それを取り込も
うというというのがベンチマーキングという手法。そして、その「最良の
事例」となる比較対象がベストプラクティスである。
本書は、ベストプラクティスを活用した日産の販売店変革物語である。
店長のマネジメントスタイルが変わる様子が克明にルポされている。
店長のマネジメントスタイルを変革するプログラム、いやちょっと違うな、
店長自身が、自らのスタイルを変革するプログラム、そう、これだ。
「店長は変わった」という社員の声こそが、この改革の成功を物語る一番
のことばであろう。
自分自身のことが一番分りにくい。「こんなにがんばっている」「信頼さ
ているはずだ」「きちんと部下を見ているはずだ」という思いは誰しもあ
る。しかし・・・それがはたからどう思われているかは、自分ではなかな
かわからない。この変革プロジェクトは、まずそんなところからスタート
している。
トップマネジメントの覇気、コーチング、その他様々な変革のヒントを見
つけることができる本だ。
自分を見つめなおし、社員とのコミュニケーションをうまくとり、目標を
明確にし、お客様志向を自ら実践し・・などなどリアリティに富んだ変革
物語は、多くの企業に参考になる。
巻頭にあるゴーンの言葉がいい。
「業務改善とはほとんどの場合、当たり前のことを遂行することにある。」
ブラボー! だね。
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★★★★+自ら変わる
・ニッサンの内部を覗いてみたいっていう方
・カルロス・ゴーンに興味ある方
・最強の店舗を作ってみたい方