【キリエの誕生】
=========================================
|著者: 和田 文夫
|ガイア・オペレーションズ|2003.11
|ISBN:4902382008|1,200円|254P
=========================================
20歳の希里絵は、何人もの男に裏切られ、やることなすことうまくいか
ない。もうダメだとあきらめた人生に訪れた数奇な運命。
入水自殺を図った彼女のもとに現れたのは、・・・・
物語は前半と後半がくっきり対称をなす不思議な構成になっている。僕は
すっかりハマッてしまった。
時空を越えたある存在の意思、ガイア思想、宇宙と自分の存在、自然への
畏敬・・・さまざまなものがにじみでるストーリーは、この本の著者の人
生の機微から紡ぎだされたものだ。素晴らしい作品だ。
この本を読んでいて、あーここはこんな本や映画を彷彿とさせるなぁーな
んて思いながら、自分の感性と近いものを感じ取ってうれしくなった。
きっと和田さんは、ガイアシンフォニー(映画)を見たに違いない。
きっと和田さんは、マーカス・チャウンの「僕らは星のかけら」が気に入
っているはずだ。 → http://tinyurl.com/y5jm
きっと和田さんは、マイク・クライトンの「イエスの遺伝子」を読んだに
違いない。 → http://tinyurl.com/y5js
きっと和田さんは、マトリックスも気に入っているはずだ。きっと、事務
所で板倉雄一郎さんと会話したに違いない。田坂広志さんの本も好きなは
ずだ・・・などなど、かってな想像が頭をよぎった。
実を言うと、著者の和田さんとは、一度居酒屋でご一緒したことがある。
その時の印象は、文学青年がそのままおじさんになった感じ。どことなく
あこがれにも似たものを感じた。
あの和田さんが紡ぎだした物語は、なんともハマる小説だった。
本書は、和田さんが発行していたメルマガが本になったものだ。
和田さん、ブラボー! http://www.dc=island.com/kyrie/
====================================================================
★★★★★+星のかけらの向こうから
・ガイアの未来について真剣に考えてる方
・地球や宇宙に興味ある方
・キリエについて知りたい方