【藤巻のたのしく商売する法則】
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|著者:藤巻幸夫
|日本実業出版社|2003年 11月
|ISBN:4534036736|1,300円| 185P
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ファッション業界の話である。が、しかし、商売の話でもある。人生の話
でもある。
著者の藤巻幸夫さん。この方、伊勢丹に入社し様々な失敗をしながらも商
売を笑売にしてきた方。今では、アパレル業界のカリスマ的存在。200
3年の10月からは福助(靴下)の社長を務める。
(ちなみにお兄さんは元カリスマディーラーの藤巻健史さん。二人の著者
もある「 藤巻兄弟の大人塾。」 → http://tinyurl.com/yor4
本書は、藤巻さんがアパレル業界でやってきた仕事ぶりをベースに、商売
とは何だぁ?というのを楽しく展開している。
「今の時代にあっているかどうかを判断する力」を「センス」と定義する。
これからは「センス」の時代だと。センスって何かというと、「これはい
いものだとすばやく判断しお客さまに自信をもって勧められる力」だとい
う。フムフム。
トレンドから発信される「モード」である。
それらが3-5年たって「ファッション」という動きになり
10年ぐらいたつと「スタイル」となる。
やがてスタイルにこめられたメッセージが支持されて「ブランド」
となり、そしてひとつの「歴史」を作り出す。
これは、藤巻流のアパレル業界鳥瞰図だが、何でも通じることだね。
商売に向きあう気持ちや姿勢が、とても心に響くことばで語られている。
僕にとってアパレルはユニクロくらいしかなじみがないけど(笑)、いく
つかビビっとくる言葉があった。
「あれこれ迷ったとき、どんなデータよりも便りになるのが知識と経験、
それにセンスに裏付けられた“勘”。」なんて、いいねぇ。
「森を眺め、林を観て、木を診る」っていうのも気に入った。
商売を笑売に変えるヒントがいっぱいだ。
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★★★★☆+商売笑売
・ブランドや商売のことを考えてる方
・藤巻ってだぁれ?っていう方
・ヒットのヒミツについて知りたい方