【預金封鎖】
「統制経済」へ向かう日本
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|著者:副島隆彦
|祥伝社|2003年 09月
|ISBN:4396611943|1,600円|224P
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「預金封鎖」とは「たとえば一ヶ月に一人500万円までしか預金を下ろ
せない」といった強制的な統制経済になることである。日本では戦後の昭
和21年「金融緊急措置令」というのがあった。
最近、若干もちなおしたかに見える景気動向は、ブッシュ小泉再選同盟に
よる政治的な経済状況だという。2004年の米大統領選挙までは無理や
り景気を維持させるが、その後はアメリカ発の世界恐慌がおきる。そして、
日本もそのあおりで緊急の金融統制が発令される!というのが著者の予想。
著者は、こうした予測をかなり断定的に主張している。
仮にそれが外れたとしても、なかなか面白い内容になっている。(あたる
のも怖いのだが・・)
新聞記事などで断片的に見聞きしてきた世界の政治経済のニュースだが、
それらの裏事情は、実はこうなんだというところを、独自の情報筋(と著
者は言っている)をもとにまとめている。
政治や経済の舞台裏を見るようで面白い。
浜田和幸さんの本にもアメリカの覇権主義について書かれていた(ブッシ
ュとビンラディンは実は・・・みたいな国際政治の裏舞台のネタ)。本書
も「景気回復には戦争しか手段がない」など、ウソだろう!と思うような
アメリカの覇権主義などにについて書かれている。
世界の政治経済を見上で、面白い視点ではないだろうか。へぇーと思いな
がら読める。
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★★★★+封鎖
・預金封鎖!って最近聞いたことがある方
・自己資産をうまく管理したい方
・政治経済の裏について知りたい方