自分自身を商品化するセルフマーチャンダイジング(SMD)の時代だ。
【キャリアアップ力】
自分を高く売る仕事のスタイルを創造する!
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|著者:和田秀樹
|すばる舎|2003.12
|ISBN:4883993183|1,400円|223P
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最近、いろんなものに「力」がついた言葉が流行っている。
自信力、突破力、転職力、編集力、プレゼン力、感動力、試行力などなど。
ちょっと前までは、総合力だの、行動力だのといった言葉がわずかに幅を
きかせていた程度だったのに・・。
本書は、キャリアアップ力の話である。
キャリアアップ力とは、著者の和田さんの定義によれば「社会で役立つ能
力+自分を売る能力+自分でお客を見つけて稼げるようになる能力」をあ
わせたものということになる。
何かの能力があればいいというものではないのだ。加えて、売り込む力、
稼ぐ力がいるんだよというわけだ。資格や学歴があればいいのではないの
と似ている。
和田さんは医者になろうと思って東大医学部に入ったわけではない。本当
は映画監督になるために入ったんだという。そこには、和田さん的なキャ
リア計算があったのだ。(医者になれば1年で1000万は稼げるから、
2年もすれば映画と一つ位は作れる! なんと!)
医者もできる咄家、エンジニアだったコンサルタント、医学部卒のSF作
家・・などいろんな人がいて、彼らがキャリア計算(計画的に狙った異業
種キャリア)をしたかどうかはわからないが、そういうのもアリだという
わけだ。異色の出身分野を武器にするわけだね。
キャリアは、会社で役立つのためではない。社会で役立つためにある。
「社」と「会」の二文字の順番は重要だ。
和田さんはいう。
「もったいないなぁと思うのは、今自分のしている仕事で、一体何が身に
つくのかということを自覚していない人が多いことです。」
今の仕事は、どんな能力が身につき、それはどこで売れるか・・をつねに
シミュレートして仕事するのがいいという。
この前の「一人ビジネスらくらく起業法」の小林さんも、そうした生き方
を薦めていたね。
売れる自分を作っていこう!
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★★★★☆+会社は学校
・転職を考えてる方
・ユニークな能力をつけたいっていう方
・キャリアアップの本質について知りたい方