2004年01月31日

■小心者の私ができた年収1200万円獲得法(木戸一敏)

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  「イエス・バット話法」ではなく・・・

小心者の私ができた年収1200万円獲得法

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   |著者:木戸一敏
   |大和出版(文京区)|2003年 08月
   |ISBN:4804716491|1,400円
    =========================================

 本書は、ごく限られた人にだけしか役にたたないという。
 ごく限られた人とは「小心者」。
 俺は小心者じゃない・・という方もいるかもしれないが、多くは、どこ
 か小心者のようなところもあるなぁ・・と思う。
 だから、ごく限られたというのは、多くの人に効くということだ。

 さて、本書は、友達から「営業に向いてないんじゃないの?」といわれた
 著者が、ついにつかんだ“極秘必勝トーク”の営業ノウハウを開示する本
 である。
 高校中退に転職100回、そのうえ営業マンとして12回の挫折・・と正
 に「向いてない人」がなぜ、年収1200万も稼げるスーパー営業マンに
 なれたか・・興味深々である。

 その極意は、「台本を丸暗記し、台本どおりに営業する」ことだという。
 えぇー?というものだった。

 台本というのは、職場のスーパー営業マンだった社長から学んだことを逐
 一メモしたもので、自分の経験を付加してバージョンアップしていったも
 もだ。その台本メモの写真も掲載されている。

 台本、シナリオ、・・・ビジネス強化ツールはこれだね!

 お客さんの心を開くには「イエス・バット話法」ではなく「イエス三連発
 ・バット話法」がいという。
 「安全地帯トーク」「同じ土俵の比較術」「差し迫った必要性」など、ほ
 ぉーと関心するトークの技にうなってしまう。

 教育関連の商品を売るときの具体的な会話が随所に登場し、「なるほど」
 を具体的に体感させてくれるのがいい。

 こりゃ面白い!

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   ★★★★★+必勝トーク設計図

 
   ・夢を語りたい方
   ・夢を具体化したい方
   ・夢を実現したい方

Posted by webook at 20:56

2004年01月30日

■予告編(百式・田口さんの本)

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  これは、もう・・・MUSTです。

【アイデア×アイデア】
   =========================================
   |著者:田口元
   |英治出版|2004/02/04
   |ISBN:4901234358 |1,400円
    =========================================

【起業・企画・営業・雑談のネタは日常の諦めている不便利から】
   =========================================
   |著者:田口元
   |英治出版|2004/02/04
   |ISBN:901234366 |1,200円
    =========================================


 今日はちょっと特別号(予告編)。
 実は、今日、田口さんの出版記念パーティ(内輪)があり、僕もお邪魔し
 てきた。めちゃ楽しい集まりだった。
 そこで上記の2冊とはじめてご対面。
 手にしただけで、また読んでないけど・・・うむむ、こりゃ面白そうって
 雰囲気がビンビン・・・。

 田口さんの出版記念講演も各地で予定されている。
 これはいかねば・・・

  2月10日(火) 19:30=21:00 福岡
  2月13日(金) 東京 (場所・時間はもうしばらくお待ち下さい)
  2月19日(木) 19:30=21:00 大阪
  詳細はこちら: http://www.100shiki.com/event/

 さて予約もしたし・・・じっくりまちますかね。
 え、まだ予約してない? まずいっすよ、それ。

 また今度ちゃんと紹介しましょう。

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   ★★★★★+???

 
   ・百式本をはやくゲットしたい方
   ・田口さんの本を読みたい方
   ・がまんできない方

Posted by webook at 00:12

2004年01月29日

■遺伝子が解く!愛と性の「なぜ」(竹内久美子)

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ダンナにするなら「豆腐男」!?

遺伝子が解く!愛と性の「なぜ」
   =========================================
   |著者:竹内久美子
   |文藝春秋|2003年 11月
   |ISBN:4163654704|本体価格:1,286円
    =========================================

 ご存知、竹内久美子女史の登場である。日本にいる4大エンタテインメン
 ト・サイエンティストのお1人。(地震学者=島村英紀さん、歌う教授=
 本川達雄さん、文化鳥類学=柴田敏隆さん、そして竹内さん)
 ♂と♀の話をさせたらこの方である。

 本書は、週刊文春に連載された竹内さんのQ&Aをまとめたものだ。
 
 たとえばこんなのがある。
  間違い知らずのオトコ選び(1) 「私の彼は左利き」の法則

 「私が魅力的と感じる男性はたいてい左利きです。男女を問わず左利きの
 人はしぐさがセクシーと聞きましたが、なぜでしょうか?」という41歳
 女性からの質問がある。

 これに答える竹内さん。
 「左利き=右脳が発達=右脳は男性ホルモンの一種テストステロンで発達
  する=生殖能力が高い・・・というロジックから、それは当然である。
  “私の彼は左利き”はすなわち、”私の彼は生殖能力が高いのよ”であ
  る。」 と明快かつグフフという解説となる。左利きの俳優も多いらし
 く、ブルース・ウィリス、トム・クルーズ、ロバート・レッドフォードな
 どほほーというほどたくさん上げられている。欧米人では10%が左利き
 らしい。

 もてるオトコは迫害される。言葉の上でも・・とこんなことも紹介する。
 右=RIGHT=正しい、左=LEFT=取り残されている・・・なるほ
 どー。

 遺伝子の世界、動物行動学の世界、ひきんな日常、ちょっとエッチな世界
 を縦横無尽に行き来しながら竹内久美子の世界を堪能させてくれる。
 寄藤文平氏のイラストも秀逸である。イラストだけの本があってもいいね。

 ♂と♀の方にオスメス、じゃなくっておすすめ。

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   ★★★★+♂X♀

 
   ・愛を語りたい方
   ・愛を具体化したい方
   ・愛を実現したい方

Posted by webook at 07:49

2004年01月28日

■「夢とビジョン」を語る技術(「夢とビジョン」を語る技術)

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ミカン箱には乗れないが・・

【「夢とビジョン」を語る技術 】
        「いっしょに仕事がしたい!」と言われる
   =========================================
   |著者:「夢とビジョン」を語る技術
   |かんき出版|2003年 09月
   |ISBN:4761261218|1,400円 |191P
    =========================================

 ソフトバンクの孫正義さんは、創業時、ミカン箱の上にのって社員に夢を
 語ったという。創業期のそうしたエピソードは、なんだか元気がでる。

 「90年代には、戦略重視のリーダーや変革型リーダーとしてチェンジ・
  リーダーが期待された。その後90年代後半からコーチングなどのブー
  ムもあり静かなファシリテーター型リーダーの発想が生まれた。そして
  今、日産のゴーンのような現場実証主義型リーダーが注目を浴びるよう
  になった。現場起点の価値創造型リーダーだ」という。

 時代とともに望まれるリーダーが変わるのもうなずける。ただし、どうや
 るかの前に、何をやるかを熱く語れる人は、いつの時代にも望まれるので
 はないだろうか。

 本書は「あの人と仕事がしたい」そう思われるリーダーになるには何が必
 要か?というテーマの本だ。

 ミッション、戦略、ワークアウトなど様々なテーマがある。

 夢をビジョンを熱く語るにはそれなりの準備がいる。そんなヒントを拾っ
 てみたい本だ。「ワークアウト」、これが僕には光ったねぇ。

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   ★★★★+夢に日付を

 
   ・夢を語りたい方
   ・夢を具体化したい方
   ・夢を実現したい方

Posted by webook at 22:38

2004年01月27日

■メルマガ成功の鉄則(平野友朗)

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ネタはあり、仕組みもあり・・あとは・・

メルマガ成功の鉄則
     読者1万人をお客に変える
   =========================================
   |著者:平野友朗
   |サイビズ|2003年 12月
   |ISBN:4916089332|1,000円 |79P
    =========================================

 著者は、一年前までは広告代理店に勤めるサラリーマン。今はメルマガ専
 門コンサルタント。へぇーやればできちゃうんだ! って元気がでる。
 その経緯は、著者のホームページにある。 http://www.sc=p.jp/

 本書は、著者の経験をもとにメルマガをビジネスにつなげるヒントを図解
 したもの。
 「メルマガは個人の起業を可能にする夢のスーパー営業ツールだ!」とい
 うのは著者自信の経験が言わせた言葉。ちなみに著者がはじめて出したメ
 ルマガは「いいお店・繁盛店・人気のお店何が違う?」(まぐまぐ 90451)
 である。

 インプレスの「インターネット白書2003」によれば、携帯その他も含めた
 ネット普及率は73%。メール利用者の90%以上はメルマガを読み、よく
 読むメルマガは4誌、メルマガを読んで商品を購入した人は60%以上だ
 という。なかなか面白い数字である。
 さらにメルマガ発行者はメール利用者の1%に過ぎないと言う。うむ、こ
 りゃチャンスだね。 

 もう少し数字をいってみよう。
 メルマガ発行スタンドデータ:(2003.10)
   マルマガ  発行数    読者登録数
   まぐまぐ  約 26000誌  約 2500万人
   マッキー  約 69000誌  約 2800万人
   マッキー  約 13000誌  約 400万人

 本書は
  + いいタイトルは検索機能を駆使してつくれ
  + ネタギレで困った時の奥の手
  + 御用聞きは7日ごとに

 などメルマガ発行準備からビジネスまでいいツボを押さえている。
 シンプルで要所を抑えてあり、なかなかグーだね。
 
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   ★★★★★+メルマガで独立

 
   ・メルマガ出したいってお考えの方
   ・商売の輪を広げたいという方
   ・なにか面白いことしたい方

Posted by webook at 14:16

2004年01月26日

■あなたは絶対!運がいい(浅見帆帆子)

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 あなたは運がいい! このメール読んだから・・

あなたは絶対!運がいい

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   |著者:浅見帆帆子
   |グラフ社|2001年 09月
   |ISBN:4766206428|1,200円 |191P
    =========================================

 プラス思考をすればモノゴトがうまくいく・・・というと、なんだか陳腐な
 感じがするが、それを誰がいうか、どういうふうに言うかで、ずいぶんと心
 におちる雰囲気が異なる。
 本書は、24歳の若い女性が爽やかな言葉でプラス思考の「生き方」論を書
 いている。

 えぇー、そんな若い方に・・・今更・・・なんて斜に構える必要はまったく
 ない。素直な気持ちで読むと「そうそう」という気持ちが湧き、ほんとに爽
 快な元気をもらえるからだ。

 著者はあとがきで、冗談まじりにこう述べている。
  「二十四歳の若造が,こんなえらそうな題材で本を書くことが許されるなん
  て本当によい時代になりました…(笑)」
 そんな時代に驚くと同時に、書かれている内容のすばらしさに驚嘆する。

 著者のいいたいことは:
 「自分の心の持ち方ひとつで、思い通りに人生は変えられる、変わっていく」
 ということだ。

 心の持ち方には、出来事に対する気持ち、自分の夢に対する態度、決断の時
 の直感、人との接し方などいろいろあるが、僕は次の言葉がとても印象に残
 った。夢の実現のはなしだ。

 「常に思いつづけていると、その“思い”がその人のパターンになって、さ
  らに“型”になります。絶対こうなる、という枠組みが出来上がるのです。
  そして、その“型”にプラスのパワーが加わると、形になって現実になり
  ます。」

 こういうことを実体験としてもつ著者だからこそ、言葉にコトダマが宿る。
 帆帆子さんが書いたイラストもすごくイメージを具体的にする力がある。イ
 ラストにも注目したい。3次元の次の意識の世界を描いたイラストは秀逸!

 もう少しメモしておきたい言葉を・・・

  「直感は情報で、意味があるからひらめくのです。」
  「自分のまわりには、自分と同じレベルのことしか起こらない。」
  「ほとんどのモノは人間の心が作り出しているのですから、まして
   自分の人生が自分の心でつくれないわけがありません。」
  「人間の心は、プラスのパワーをいっぱいにしておくと、いやなことは
   排除して、うれしいことだけを引き寄せてくれる」

 ね、ちょっとイケテルでしょ!

 類似の本では「アルケミスト(パウロ・エコーリョ)」もおすすめ。
 帆帆子さんのいいたいことを物語で教えてくれる。

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   ★★★★★+運はいつもそばに

 
   ・運なんて関係ないさという方
   ・幸運の輪を広げたいという方
   ・僕は運がいいかもという方

Posted by webook at 23:14

2004年01月25日

■伝える力(久恒啓一/「知的生産の技術」研究会)

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自分を伝える技、あるんだなーそれが・・・

伝える力
        各界トップランナーが講師をつとめる自己表現の教室
   =========================================
   |著者:久恒啓一/「知的生産の技術」研究会
   |すばる舎|2004年 01月
   |ISBN:4883993191|1,400円 |222P
    =========================================

 ちょっとぜいたくな本である。各界のトップランナー10人が「自分を表
 現するためのノウハウ」をそれぞれの立場から発言した内容だ。
 「出逢う」「聞き出す」「発想する」「図で考える」「脳を躾ける」「書
 く」「英語で話す」「彩る」「演出する」と多彩である。
 宮城大学学長の野田一夫さん、図解の久恒啓一さん、元朝日新聞論説員の
 轡田隆史さんなどが登場する。
 インタビューをその人の雰囲気を出しながらまとめてある。各章の図解も
 わかりやすい。

 一番印象的だったのが、轡田隆史さんの「書く」話。
 あ、なーるほどぉというヒントがうれしい。たとえば

  + 書き出しは、タイトルや見出しから離れた表現ではじめるとよい。
  + 項目を最初に決めることが説得力のある文章を生む。
  + どんな文章も0点ではないと信じて書き続けることが上達の第一歩。

 などだ。対句の面白さも紹介している。次の対句は思わずメモした。

  「神はゴボウ、ニンジンをつくり、人間はキンピラゴボウをつくった」

 おしゃれである。

 野田一夫さんの「出逢い」についての考察も印象的だ。
 「運は志に対する賜物である」
 「志のない人にとっては、出逢った人はすべて“行きずりの人”にすぎ
  ないが、志のある人、とくに高邁な志を抱いた人は、その志に惹かれ
  た多くの人との出逢い=幸運によっては思いがけないさまざまな恩恵
  を受けるものなのです。」

 そっかー、志が出逢いを作るのか。おっし、バンザイ!しとこう。

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   ★★★★★+自己表現

 
   ・自分のいいたい事を伝えたい方
   ・共感がほしい方
   ・新しいパワーをお探しの方

Posted by webook at 09:45

2004年01月24日

■新撰組!(三谷幸喜)

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笑える大河ドラマ!?

新撰組!
(前編)NHK大河ドラマ・ストーリー
   =========================================
   |著者:三谷幸喜
   |日本放送出版協会|2004年 01月
   |ISBN:414923339X|1,000円 |199P
    =========================================

 新しいNHK大河ドラマは、ずいぶんと変わった。
 いいという人と、ありゃ大河ドラマじゃないという人と二つ反応があるが
 僕は大賛成!。たまには変わってみるのがいい。

 近藤勇役の香取信吾も自分の味を出していい雰囲気だ。
 桂小五郎役の石黒賢はショムニの雰囲気を漂わせ、勇の義父周助役の田中
 邦衛は、時代劇っぽくない武士の雰囲気がいい。沖田総司の姉みつ役の沢
 口靖子、原田まさ役のはしのえみなど楽しい配役もいいねぇ。

 民放のコメディタッチ・ドラマの雰囲気を大河ドラマの重苦しい『常識』
 に持ち込んだのが一番すばらしい。
 若い層にターゲットを広げた作戦といえようか。
 
 そんなことで、大河ドラマの紹介ムックを初めて買った。
 収録の裏話やストーリー解説などが面白く読めてなかなかいいもんだ。

 「そもそも僕は、新撰組が何をした人たちなのかまったく知らなかった。
  それじゃまずいと、三谷幸喜さんが本や漫画を山ほどくれまして・・」
 
 というのは香取慎吾くん。これまで大河ドラマは見たことがなかったとも
 いう。佐久間象山役の石坂浩二も「こんなに頬をゆるめながら読んだ大河
 ドラマの脚本は初めてた」と笑う。こんなエピソードが紹介されている。

 近藤勇は口の中に自分の拳骨を入れられたという。(トリビアにもあった
 ね)香取慎吾もそれを番組の中で演じていた。ありゃすごい。
 
 前編のあらすじが、ドラマのシーンの写真といっしょに解説されており、
 TVを見た人も見逃した人も楽しい。
 
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   ★★★★+かっちゃん

 
   ・新撰組は面白いという方
   ・大河ドラマは変わったという方
   ・新撰組に興味ある方

Posted by webook at 13:53

2004年01月23日

■心臓外科医(南淵明宏)

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 ブラックジャックが・・いたぞ!

心臓外科医
   僕が医療現場をあえて世間にさらけ出す理由
   =========================================
   |著者:南淵明宏
   |講談社|2003年 12月
   |ISBN:4062118904|1,600円 |229P
    =========================================

 著者の南淵さんは、3年間に行った心臓手術の総数が422件にものぼる
 バリバリの外科医だ。漫画『ブラックジャックによろしく』のモデルとし
 ても知られる大和成和病院の心臓外科医である。


 世の中には、心臓外科部長とか、心臓手術が専門の教授とかたくさんいる
 らしい。だが、実はそんな人達の多くがよってたつものは、学位とか医局
 の権威体質だったりするから、世の中恐ろしい。
 
 そういう医学部の権威体質(まさに白い巨塔の構図)にいやけがさし、自
 らオーストラリアやシンガポールのレベルの高い現場に身をおき、厳しい
 試練に耐え、ホンモノの心臓外科医の道を歩んだ人だ。

 そんな人だからこそ、「おまえの働ける病院は日本にひとつもなくなるぞ」
 などといった脅しにも負けず、敢然と白い巨塔に挑戦できるのだ。
 
 本書を読むと、医学界の実に隠然とした体質にヘドをはきたくなるのだが
 そこにメスを入れようとする著者らの行動や情報発信に、痛快な風を感じ
 ることができる。

 組織や権威にしがみつく旧体質の医学部や医療体制に、まさにメスを入れ
 ようという著者は、異端児である。しかし、患者にとってはまさにブラッ
 ク・ジャック的な存在である。

 メスだけでなく筆も振るう著者に、大いに注目!

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   ★★★★★+医学界にメス!

 
   ・心臓手術をうけるかお悩みの方
   ・医学部に在籍中のたまごの方
   ・日本の医療をよくしたいと考えている方

Posted by webook at 22:09

2004年01月22日

■バンザイ(松本えつを)

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バンザイ!に こんな力があるとは・・

バンザイ
   =========================================
   |著者:松本えつを
   |サンクチュアリ・パブリッシング|2003年 10月
   |ISBN:492113264X|900円|
    =========================================

 この本は家族全員に一冊づつプレゼントしたい本である。
 そんな、すばらしい人生の絵本だ。

   僕は、電車のなかで読み、心の高鳴りを押さえきれず・・
   大きな声で「バンザイ!」・・・・
   乗り合わせた乗客がいっせいに・・・

 なんて、やるわけはないのだが、ほとんどやりそうなくらい感動した。
 すばらしい!。さっそく会社で異動になった方にも贈った。(きっと大事
 にしてくれるはず)

 さてどんな絵本かって?
 きぐるみを着たバンザイちゃんと友達のりえちゃんが登場する、ほんわか
 とした絵本だ。絵本といっても女性にも男性にも読んでほしいすばらしい
 感動がある。

 バンザイの定義が辞書風にかかれている。
  (感)めでたい時や嬉しい時・・だけではなく悲しい時や苦しい時、
     長久を祈る時など強く心が揺り動かされた時にとなえる語。

 とても気に入ったフレーズのさわりを・・・

    たとえ人が気付かなくても、
    ひそかに進んだ1ミリの距離に、
    自信をもって、バンザイ。

    「過去の結果」としての今日ではなく
    「未来の素材」としての今日がある。
    素材な自分にバンザイ。

    未来はいつだって新しい。バンザイ。  
 

 うれしくて仕方がない時も、暗く沈みこみそうな時も、とにかくバンザイ 
 といってみる。するとなんだか元気がでる・・という絵本だ。

 この本を読んで家に帰った時、「ただいま~!今日の僕にバンザイ!」と
 叫んでみた。手も挙げてね。(家族はヘンな顔したが、これはほんと)

 著者、松本えつをさんは、女性である。どうしてこんな示唆に富んだ絵本
 が書けるのだろう?と不思議な気がする。まるで21世紀の「相田みつを」
 みたいだ。そういえば、名前もにてるなぁ・・・。

 いやぁ、この本、みんなに配りまくりたい本だね。     バンザイ!

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   ★★★★★+バンザイ力!

 
   ・ちょっと元気ないなって方
   ・気持ちを大きく広げたいという方
   ・未来に向かって元気を呼び込みたい方

Posted by webook at 13:48

2004年01月21日

■おれは非情勤(東野圭吾)

hijoukin.jpg
なぁみんな、人間ってのは弱いもんなんだよ。

おれは非情勤

   =========================================
   |著者:東野圭吾 
   |集英社|2003年 05月
   |ISBN:4087475751|476円 |267P
    =========================================

 ミステリ作家をめざす「おれ」は、小学校の非常勤講師。ちょっと斜に構
 え、クールな雰囲気があるのだが、いざというときには結構まっとうなこ
 とを言う「非情勤講師」でもある。
 小学校を舞台に、ミステリアスな事件がテンポよく展開する。

 病気などで長期休暇をとる先生の代わりとして非常勤をするのが「おれ」
 の役目。女性教師殺人事件、脅迫、毒殺未遂など行く先々の学校で起こる
 怪事件を「おれ」が解決していく異色ミステリーだ。

 短編の中で、ほぉーという伏線が面白い。

 物語の最後に「おれ」が吐くセリフは、世の中を冷静にみながらも暖かい
 心があっていい。
 短編で読みやすい。
 
 ====================================================================
 

   ★★★★★+ジュブナイル

 
   ・ミステリーがお好きな方
   ・小学生がいるおうちの方
   ・ミステリーすきな方

Posted by webook at 17:21

2004年01月20日

■バランス・スコアカード構築(吉川武男)

BSC=yoshikawa.jpg戦略によく効くらしい・・・。 何っ!

バランス・スコアカード構築
         基礎から運用までのパーフェクトガイド
   =========================================
   |著者:吉川武男
   |生産性出版|2003年 06月
   |ISBN:4820117564|1,700円 |
    =========================================

 バランススコアカードは、戦略的な経営を進める優れた手法として、最近
 注目されてきた。ハーバードのキャプラン教授とコンサルタントのノート
 ンにより構想された経営手法だ。
 日本におけるバランススコアカードの第一人者、吉川教授の最新刊がこの
 本だ。

 吉川教授の講演はなんども聴いたことがあるが、毎回新鮮な発見と気づき
 がある。その講演の雰囲気がいきいきと伝わってくる感じの内容で、BS
 C(バランススコアカード)の基礎から運用をガイドする本だ。

 品質や価格で勝負してきた右肩上り&スケールメリットの時代から、戦略
 やビジネスモデルが重要になり、経営を可視化して進めるナビゲーション
 経営の時代になってきたという。

 本書では、サウスウエスト航空の事例等をふんだんに紹介しながら戦略マ
 ップ(戦略の因果関係を図式化したもの)や、重要成功要因(CSF)、
 業績評価指標指標(KPI)の設定方法などがわかりやすく解説されてい
 る。

 戦略も一つとは限らない、サウスウエスト航空の戦略マップがふたつ示さ
 れているのが印象的だ。(サウスウエスト航空は、現在、アメリカで一人
 勝ちしているエアラインだ)

 BSC(バランススコアカード)を検討している企業にちょうどよい教科
 書となっている。
 あ、ついでに副読本として、こちらもよろしく・・・笑
    → バランススコアカードの使い方がよくわかる本
      ( http://tinyurl.com/2t9gx )

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   ★★★★★+ナビゲーション経営

 
   ・会社の戦略がぱっとしないとお悩みの方
   ・戦略が絵に描いたモチになっているという方
   ・この会社、どっかおかしいぜ・・という方

Posted by webook at 20:36

2004年01月19日

■あなたの話はなぜ「通じない」のか(山田ズーニー)

tuujinai.jpg
  納得 = (論理+共感)x 信頼

あなたの話はなぜ「通じない」のか

   =========================================
   |著者:山田ズーニー
   |筑摩書房|2003年 10月
   |ISBN:4480877533|1,400円|
    =========================================

 「感動とは感じて動くと書くんだなぁ」とは、故・相田みつをの言葉。

 いつも感動や共感を感じるコミュニケーションができたら、そんなうれし
 いことはないが、どちらかといえば「通じない」ことが多い。
 言いたいことが通じない・・・そんな焦りや怒りや落胆が、日常には結構
 ごろごろしている。ビジネスでもプライベートでも。

 本書は、伝えたいことがどうしたら相手の心にとどくか・・それを、ロジ
 ックと心理の両面からひもといた本だ。僕は、とっても心開かれるものが
 あった! うん、感じたねぇ。

 話が通じるためには、ロジカルな展開、論理力が必要だ・・といえば誰も
 反論する人はいない。しかし、それだけでは通じないのが人間の面白いと
 ころだ。感情というやっかいなものをもってるから、
  * 誰が(何のメディアが)言ったかで、伝わり方が変わるし
  * どんな目線で(見下ろす、同等・・)で、感じ方が変わるし
  * 普段からどういう関係にあるかで、受け取り方も変わる
 てなことになる。

 世の中、誰がいったかでずいぶん聞え方が違う例えにこんなのがある。
   ついに宇宙とコンタクト(日経新聞)
   ついに宇宙とコンタクト(東京スポーツ)
 では、ぜんぜん違った感じをうける。人の会話でも、信頼の置ける人の話
 だったら、多少舌足らずでも通じる。著者はこれを「メディア力」と呼ぶ。
 どれだけ自分の存在が信頼されているかで、その力は異なる。

 話を通じさせるポイントが5つあるという。
   1)メディア力を上げる。(信頼関係を築く)
   2)相手にとっての意味を考える。← 最近僕はこれが大切だと思う。
   3)自分の言いたいことをはっきりさせる。(ロジック)
   4)意見の理由を説明する。(理由が大切)
   5)どんな気持ちで言うか(自分の根っこの思いにうそをつかない)

 僕がこの本を読んで、あぁって思ったのは、上記の2)=相手は何に一番
 感じるかという点だ。つねに相手の気持ちや立場を考えるのは大切。だけ
 ど難しい。
 もう一つは、目線。どういう目線でものを言うかは、相手の心に「反発」
 を生むか「共感」を生むかを分ける。うーん、要注意だ。

 僕はこの本を図書館で借りて読んだ。そして、読んだ後にネットオーダー
 をかけた。そのくらい、おすすめである。

 (アルピニスト野口さんの亜細亜大一芸入試のエピソードはよかったねぇ)

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   ★★★★★+メディア力

 
   ・話が通じないってお悩みの方
   ・共感の輪を広げたいという方
   ・なくした信頼をを取り戻したい方

Posted by webook at 08:28

2004年01月18日

■3分以内に話はまとめなさい(高井伸夫)

3minuite.JPG
3分までなら聞いたげます。

3分以内に話はまとめなさい
         できる人と思われるために
   =========================================
   |著者:高井伸夫
   |かんき出版|2003年 09月
   |ISBN:4761261269|1,300円 |220P
    =========================================
 
 ウルトラマンの戦闘制限時間は、3分。
 カップラーメンの待ち時間は、3分。
 ボクシングも1ラウンドは、3分。
 だから・・・というわけではないが、人の話も3分を過ぎる冗長に聞こえ
 る。話は手短にスパッといきたいものだ。
 本書は、人に伝わる話し方のコツが書かれている。

 話し方のコツは、「はじめに結論を言う」「話のポイントは3つあげると
 いい」「反応をみながらコンテンツを変えていく」など様々なものがある
 が、時間を短く3分くらいに・・・というのが、聞く立場にたつと一番の
 ポイントかもしれない。
 はなはだ簡単ではございますが・・とながーい話を一席ぶった人は、もは
 や失笑の対象となる。
 
 著者は、弁護士の仕事をしているが、短時間に実のある会話をするために
 事務所ではこんな質問をするという。
   「今一番困っていることは?」
   「私にしてほしいことは?」
   「あなたが考える次の一手は?」
 いい質問には、いい答えが返ってくる。

 現場を知る・・・という名目で職場巡回をされる社長さんは、多いことだ
 ろう。各職場で長い演説を聞かせるより、その職場のボスに上記のような
 質問をしてまわるほうがずっと効果があると思うが、如何だろう。
 高塚猛さん(ダイエーの福岡3事業をV字回復させた人)は、職場のボス
 のほか社員にもいい質問をしようと、しょっちゅう職場に現れるという。
 きっと、高塚さんはこう言ってるに違いない。 ・・・ 「どう?」

 納得、感動、行動につながる話は、やはり・・・短い。

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   ★★★★☆+3分じゃぞ

 
   ・短時間で実のある話をしたいっていう方
   ・長い話はいやだという方
   ・自分の思いを伝えたい方

Posted by webook at 11:02

2004年01月17日

■「絶対に達成する」習慣(武沢信行)

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  拝啓 自分株式会社代表取締役社長殿

「絶対に達成する」習慣
          勝てる自分をつくる7つの方法
   =========================================
   |著者:武沢信行
   |サンマーク出版|2003年 12月
   |ISBN:4763195603|1,400円|217P
    =========================================

 「がんばれ社長!」の武沢さんが、「究極の最小株式会社=自分」のマネ
 ジメント方法を熱く語った本である。
 「立志」「知己」「立案」「習慣」「実施」「遂行」「反省」の7つのス
 テップで、自分株式会社成功のマイルストンを描く。

 おぎゃーと生まれた時が第一の創業で、資本金140億円を持っていると
 いう(細胞1個=1円だね)。そして、やりたいことを定めて立志するの
 が第二創業というわけだ。第二創業の時期は人によって違う。僕みたいに
 遅い人だっているし、第3、第4の創業をしたっていい。

 習慣とは第二の才能などと言われる。自分株式会社成功のためにうまくマ
 ネ-ジしたい要素だ。武沢さんは「新しい行動で習慣の上書きをする」こ
 とを薦めている。なるほど。
 習慣を変えるポイントに「変えやすい分野からチャレンジする」といいら
 しい。早起きなんておすすめだと思うなぁ。武沢さんもメルマガを出すと
 決めたときから4時起きに変えたそうだ。

 「実施」のところでは、?自分で許容できる範囲のリスクで、自ら軽率に
 行動する”ことを薦めている。いいねぇ。低いリスクで楽しいことは、い
 っぱいあるのに行動しない人が多いような気がするからこれはメモしたい。

 そのほか「最後に勝つのは駄馬」「ビジネスマンは拙速を貴ぶ」「偉大ゾ
 ーンで勝負しろ」など示唆に富んだ成功のツボは、ナルホドがたくさんあ
 る。武沢さん自身のエピソードや故事を紐解いたりでとても共感度が高い。
 僕はたくさんのヒラメキがあったねぇ。

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   ★★★★★+自分株式会社

 
   ・自分のやりたいことをやるぞぉーっていう方
   ・人生のかけたいという方
   ・置き忘れた夢を取り戻したい方

Posted by webook at 11:58

2004年01月16日

■思い出した夢は、実現する。(中谷彰宏)

kodomoryoku.jpg
少年力!? あなたに残された秘密のパワー。

思い出した夢は、実現する。
        少年力で成功する58の具体例
   =========================================
   |著者:中谷彰宏
   |ダイヤモンド社|2004年 01月
   |ISBN:4478702918|1,400円 |183P
    =========================================

 僕は小学校4年生のとき、小さな手帳に物語を書いたことがある。夏休み
 の作品だといって学校に出したのだ。多少パロディっぽい内容で自分的に
 はとても気に入っていたのだが、評価はさっぱり。金や銀のラベルがはら
 れることもなく、あるとき先生がさらっと返してくれた。
 その時はがっかりだったが、今だに覚えているのは、あの「作品」を書い
 たときの喜びと興奮だ。やがて・・・何十年かたって、僕は本当に本を書
 くことができた。(うれぴぃ)

 中学のころ母親がぽつんといった。
 「しんちゃんは、NHKのアナウンサーになったらええな」
 理由は簡単だ。きっとどこか遠くへ働きにいくであろう息子をいつもテレ
 ビで見えるからだ。単純だけど気持ちがよく伝わる一言だった。
 アナウンサーにはなれなかったが、TVや新聞などにちょこっと出たりし
 て、年取っていまった母親の気持ちに少しは応えられたかもしれない。

 そう思うと子供のころの思いや感じたことは、意外に大事かもしれない。

 本書は、中谷さんの原体験が、いまの中谷さんにどう影響したのか・・・
 そんなことを書いてある。たくさんの「へぇ」がある本である。
 たとえば・・・
 中谷さんは小学校の頃から似顔絵やモノマネが好きだったという。それは
 、ふりかえれば創作力のトレーニングだったようだ。今でも似顔絵は好き
 らしく、タクシーの運転手の似顔絵を書いたりするという。中学のころは
 先生の似顔絵を黒板に書いて怒られたそうだ。いたずら好きな似顔絵師!
 だったのだ。

 この本は、中谷さんの原点がわかる面白さと、そうか俺もあの頃からこう
 いうことがやりたかったんだぁ・・・と気づくきっかけをもらえる本だ。

 「やりたいことを探さない。やりたいことを思い出そう」というメッセー
 ジは、「子供力」という新しい言葉に凝縮された。

 先日、僕の同僚(人望厚い期待の人)がつぶやいた。「この年になって、
 自分は何がやりたいのかわからないんです・・・」
 彼にこそ、自分の「子供力」に気付いてもらおう。

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   ★★★★☆+子供力!

 
   ・実は俺、何をやりたいのか分からないっていう方
   ・自分の夢を追いかけたいという方
   ・少年の心を取り戻したい方

Posted by webook at 20:29

2004年01月15日

■法科大学院(村上政博)

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恵まれた自由業!

法科大学院】弁護士が増える、社会が変わる

   =========================================
   |著者:村上政博
   |中央公論新社|2003年 11月
   |ISBN:4121017218|720円 |198P
    =========================================

 法科大学院の入試がいよいよスタートした。→ http://tinyurl.com/2votz
 身近にも弁護士を目指している人がいるが、その教育体系は大きく変わろ
 うとしている。この大学院は、司法改革の大きな柱として、弁護士の増加
 を視野にいれたものである。

 本書は、この法科大学院の背景、概要、弁護士という仕事の紹介など、今
 まさに始まった法科大学院の動向を網羅的に解説してくれる本である。

 裁判・弁護士といえば、刑事訴訟とかニュースになるような事件を連想す
 るが、最近では特許権、商標権などの知的財産権の保護や独禁法、証券取
 引法などいわゆるビジネス・ローの専門家の需要も高くなっているようだ。
 弁護士人数の上では日本は欧米と比べると後進国でもあり、社会的な要請
 の中から法科大学院設立の動きが始まったようだ。

 法科大学院はアメリカのロースクールをモデルにしている。
 2011年には、現行司法試験が廃止され新しい試験になる。年に300
 0人くらいの合格者がでるような仕組みになっているという。これから新
 制度も山谷がありそうな気配があるが、新しい制度の情況を把握するのに
 よい本である。

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   ★★★☆+弁護士さん

 
   ・法科大学院に行く予定の方
   ・弁護士をめざしている方
   ・法科大学院について知りたい方

Posted by webook at 21:30

2004年01月14日

■はじめよう!プチ起業(長谷川雅一)

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 与えられるもの? 創るもの?

はじめよう!プチ起業

   =========================================
   |著者:長谷川雅一
   |同文館出版|2003年 11月
   |ISBN:4495563114|1,200円| 222P
    =========================================

 著者は、ギターの専門学校を出たあと、いわゆる「就職」というものを一
 度もしたことがない。ギター教室、学習塾、PCショップなど50あまり
 の仕事は、すべて自分で創ってきたという。根っからの起業家だねぇ。

 多くのサラリーマンも学生も、仕事は(就職して)与えられるものという
 意識がどこかにある。著者は、それを「他人まかせの発想」であるとし、
 これからの時代は発想を変えて「仕事は自分で創るもの」という意識がい
 いんだよという。いろんな仕事を作り出してきた著者だけに説得力がある。

 さて、プチ起業だが、これは藤井さんの週末起業やしんのすけの早朝起業
 と同じく、小資本、ノーリスクで始める副業的な起業のことである。

 世の中、不況、不景気と言っても、ビジネスチャンスは意外にゴロゴロと
 転がっている。
 本書は、へぇー、そんなこともあるのかぁというやれそうなビジネス事例
 を紹介しながら、プチ起業のためのノウハウを解説している。

 着眼点と発想法をメモっておこう。

 2つの着眼点:
  1)世の中の「お困りごと」を解決できないか?
  2)楽しさ、快適さ、生きがいを提供できないか?

 7つの発想法
  1)今の仕事で使っている技術を活かしてプチ起業できないか
  2)今、あまっている時間・モノを活かしてプチ起業できないか
  3)自分の趣味や特技を活かして、プチ起業できないか
  4)パソコンやインターネットを使ってプチ起業できないか
  5)お店を作ってプチ起業できないか
  6)人の労働力を利用してプチ起業できないか
  7)プチ起業して、不労所得を得ることはできないか

 自分の周りを見渡せば結構あるものだ・・ということに気がつくことがフ
 ァーストステップのようだ。
 便利屋さんや、お掃除屋さんなど身近な事例を取り上げ、具体的なチラシ
 作成などを織り交ぜながらケーススタディが展開する。なかなか面白い。

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   ★★★★+ぷちっ

 
   ・副業やってみたいっていう方
   ・友達が副業やってるという方
   ・起業してみたい方

Posted by webook at 19:12

2004年01月13日

■決算書はここだけ読もう

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数字は、その意味を知られたいと望んでいる・・。

決算書はここだけ読もう】 会社の財布の覗き方

   =========================================
   |著者:矢島雅己
   |出版社:弘文堂|2004年 01月
   |ISBN:4335450230|1,300円 |159P
    =========================================

 貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書。これらが決算書の3つ
 の要素だ。これらの基本から財務・経営分析までを図解で、「とてもわかり
 やすく」解説した本である。
 見開きで解説してあり、分りやすく、どこを押さえればいいのか、なぜそう
 なのかが非常に明快に解説されている。

 経営分析を行う上で、決算書は必須であるが、決算書でわかること、わから
 ないことを明確にしておくことは大事だ。本書はこんな整理をする。

  決算書でわかること:
  ○ 儲かっているのか?        → 収益性
  ○ 効率よく経営されているのか?   → 生産性
  ○ 安全か、借金の返済力はあるのか? → 安全性
  ○ 資金繰りはうまくいっているのか? → 資金繰り
  ○ 成長しているのか?        → 成長性
  ○ どの時点で利益が出ているのか?  → 損益分岐点

  決算書では分らないこと
  × 会社の経営戦略は優秀か?
  × 会社の従業員は優秀か?
  × 売れそうな商品や技術を持っているか?

 決算書でわからないことは、バランススコアカードの世界だね。

 本書は、ビジネスマンにとって基本中の基本、決算書について解説した非
 常におすすめな本である。経理マンが密かにデスクにしまっておいてもよ
 さそうな本である。

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   ★★★★★+分りやすい!

 
   ・経理担当で俺なにやってるのかな?っていう方
   ・取引先を分析したいビジネスマンの方
   ・会社の財務状況をきちんと把握したい経営者の方

Posted by webook at 07:17

2004年01月12日

■多摩「新選組」の小道(清水克悦)

sinsengumi.jpg
   かっちゃんと歩こう!

多摩「新選組」の小道

   =========================================
   |著者:清水克悦
   |けやき出版(立川)|発行年月:2003年 12月
   |ISBN:4877512292|1,400円| 181P
    =========================================

 昨日からNHK大河ドラマ【新撰組】が始まった。香取信吾が近藤勇を演
 じている。これまでの重厚な時代劇ドラマと路線を変えて、どこかトレン
 ディドラマのような雰囲気があるのがいい。
 近藤勇は農家の三男として生まれ、その後、近藤家に養子になったんだぁ
 ・・など、へぇな歴史が面白い。現在の調布市で生まれ、幼名は勝太とい
 った。番組では「かっちゃん」なんて呼ばれている。
 なかなか面白そうな番組だ。
 
 さて、新撰組を別の楽しみ方をしたい方には、この本がおすすめだ。
 新撰組を歩いて追体験するウォーキングガイドの本である。
 多摩の15コース、首都圏4コースが紹介されている。距離2から5Km
 程度の歩くにはちょうどよい距離である。

 近藤勇や土方歳三がかけぬけた(かもしれない)小道を歩いてみるのもい
 いかもね。

 著者は、ハイキングや多摩歩きのプロだ。親切なガイドマップが好感。 

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   ★★★★+かっちゃん!

 
   ・NHKの新撰組を見っていう方
   ・多摩を歩いてみるかという方
   ・ウォーキングを始めたい方

Posted by webook at 18:28

2004年01月11日

■トリビアの泉(第4巻)(フジテレビジョン)

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へぇーの次を考えよう!

【トリビアの泉(第4巻)】へぇの本

   =========================================
   |著者:フジテレビジョン
   |講談社|2003年 11月
   |ISBN:4063527069|952円|135P
    =========================================

 元旦の夜、フジTVのトリビアの泉を見た方はたくさんいらしたことだろう。
 本書は、タモリが品評会会長をつとめるフジテレビの番組【トリビアの泉】
 を本の形に収録(編集)したものだ。これが第4冊めである。

 この回の本に収録されているトリビアは、なかなか面白い物が多い。
  【江戸時代にスフィンクスの前で・・・】
  【宇宙飛行士は・・・】
  【中華料理の回転テーブルは・・・】
  【スフィンクスの目線の先には・・・】
 など<へぇー>と言わせるトリビアがある。

 トリビアの種も
  【ひらがなの中で文字の線の長さが一番長いものは ○ 】
  【日本の美容室、理髪店で切られる髪の毛は、一日 ○m になる】
 など、バカバカしいのにどこか興味をそそるものがある。

 答えを知りたい方は、こちらへ → トリビアの泉を見逃した!?
   http://webook.tv/trivia.htm
   http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116392

 無駄知識も、そのつながりや経緯をたどると、ビジネスにつながったりす
 るからあなどれない。
 連休は、トリビアな知識で頭の体操でもしとこう。

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   ★★★☆+80へぇ

 
   ・トリビアってなあにっていう方
   ・あ、見逃したという方
   ・頭を空っぽにしてみたい方

Posted by webook at 18:11

2004年01月10日

■ビッグコミック (2004.1.25号)

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今年はマンガの当り年になります。 (経済気象庁)

【ビッグコミック 2004.1.25】

   =========================================
   |出版社: 小学館
   |発行間隔:月2回(10日、25日)
   |雑誌コード:29671
    =========================================

 今年は、ビジネスは「マンガ」の年である。真之助の第六感世の中予報に
 よれば、そういうことになる。

 というわけで、今日は、コミックマンガの登場だ。
 コミック雑誌はいろいろあるが、「ビッグコミック」は、唯一Webookお薦
 めのビジネスマンガ雑誌である。僕は、ここ数年「欠かさず」読み続けて
 いる。

 理由は、たくさん:
 「ゴルゴ13」や「ダンディライオン」で世界の経済社会の動き(どち
  らかといえば裏の動き)がわかること、
  「天上の弦」や「ビッグウィング」が心を洗ってくれること、
  「総務部総務課山口六平太」は、日常のビジネスシーンにありそうな
  出来事に共感できること
 「黄金のラフ」や「C級サラリーマン」は、とことん楽しめること
 などである。
 
 今号のゴルゴ13は、中東オイル利権にからめた米仏の政治的暗躍を描い
 たものだ。ブッシュ大統領なども登場する。もしかしたら・・・なんて思
 えるリアリティがすごい。さいとうプロの調査力やシナリオプロット力に
 はいつも脱帽である。

 羽田空港で案内係を務めるおせっかい娘、久美子を描いた「ビッグウィン
 グ」は、いつもながら泣かせてくれる。今回は、雪国から就職試験に出て
 きた女の子を世話することに・・・。

公式サイトはこちら:
  http://bigcomic.jp/index=bltnew.html

 なにしろ、今年は「マンガな年」なのである。お乗り遅れのないように。
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   ★★★★★+月二回

 

Posted by webook at 14:14

2004年01月09日

■あらすじで読む日本の名著(No.3)(小川義男編著)

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富士には、月見草が似合う。

あらすじで読む日本の名著(No.3)

   =========================================
   |著者:小川義男編著
   |樂書舘/中経出版|2003年 12月
   |ISBN:4806119415|1,000円 |159P
    =========================================

 富士には・・・の一文は、なぜか、よく覚えている。ときおり道端で月見
 草を見かけると、このフレーズが思い浮かぶ。高校の国語の時間に習った
 ような記憶があるが定かではない。太宰治の「富嶽百景」にでてくる一文
 である。
 だから、「富嶽百景」は、何十年ぶりかにあった友達のように、なつかし
 く感じた。ところが、中身はサッパリ覚えておらず、へぇーそういう話だ
 ったのぉと新鮮な印象で読めた。うれしいような悲しいような。

 本書は、あらすじで読むシリーズの第3弾。本書をもってで完結であると
 編集者の小川さんはいう。(きっと終わらないね、もっと読みたいもん)

 前2作同様、この本も狭山ヶ丘高校の職員の人達が分担して日本の名作を
 「あらすじ」にまとめたものだ。
 樋口一様の「にごりえ」、夏目漱石の「我輩は猫である」など明治のころ
 の作品から三島由紀夫の「仮面の告白」など昭和時代まで25作品がある。

 あらすじだけで僕を泣かしてくれた作品を紹介しておこう。
 壺井栄の「二十四の瞳」~大石先生と子供達の時を越えた交流の物語・・
 竹山道雄の「ビルマの堅琴」~ビルマに居残った水島上等兵の話・・
 これらをあらすじにしてくれた社会の伊藤義弘先生と、理科の木藤三雄先
 生に感謝である。
 
 菊地寛の「俊寛」、中島敦の「山月記」も人の心の機微を描いてよかった
 ねぇ。

 このシリーズの企画は、ほんとにすばらしい。是非ほかの作品や、あるい
 は世界の名著シリーズも出してほしい。
 70歳にして校長先生と早稲田大学大学院の学生も同時にこなす小川義男
 さんだから、きっとやってくださるに・・・・違いない。

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   ★★★★★+あらすじで泣く

 
   ・名前は聞いたことがある・・っていう方
   ・名作を読まずに死んでたまるかという方
   ・あらすじだけで泣いてみたい方

Posted by webook at 08:11

2004年01月08日

■あらすじで読む日本の名著(No.2)(小川義男編)

arasuji2.jpg
これを読まずして・・

あらすじで読む日本の名著(No.2)

   =========================================
   |著者:小川義男編著
   |樂書舘/中経出版|2003年 10月
   |ISBN:4806119083|1,000円 |157P
    =========================================

 あらすじで読むシリーズ第二弾である。昨年10月にでた第一弾を読み、
 これはいい!と感嘆した。
 本の名前ぐらいは知っていても、読んだことのない名著はたくさんある。

 それを、よみやすい「あらすじ」で教えてくれるという、たいへん素晴ら
 しい試みである。第二弾がでることを心待ちにしていたら、やはり出た。
 いいぞ!と思い、勢い込んでNo2,No3と二冊購入した。

 現役の高校教師たちが、日本の名著を「あらすじに」まとめた作品集だ。
 原作を読んだこともないのにこんなことを言うのもヘンだが、実によく原
 作の雰囲気を伝えている。なにしろ・・・読んだ気になるから。

 No2は、夏目漱石の「三四郎」、島崎藤村の「夜明け前」、井伏鱒二の
 「ジョン万次郎漂流記」、三島由紀夫の「潮騒」など映画などにもなった
 名著25編のあらすじが収められている。
 山本有三の「路傍の石」は、子供の頃TVドラマで見た記憶があり、なつ
 かしい気がした。山口百恵出演の映画にもなった三島作品「潮騒」は、へ
 ぇーそういう物語だったのぉと面白く読めた。

 あらすじは、5ページ(4000字程度)にまとめてあり、長からず短か
 からず、ちょうどいい分量である。あらすじと言ってもかなり作品の雰囲
 気が生かされており、読みやすく編集された新たな作品という雰囲気だ。

 原作を読んだ気になれるところがスバラシイ。これは、もう社会貢献事業
 といってもいいのではないだろうか!。

 親が読んだ後、子供にも読ませるといいねぇ。

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   ★★★★☆+4000字の作品

 
   ・名著に触れてみたいっていう方
   ・名作を読まずに死んでしまうのではないかと心配な方
   ・いいものに触れてみたい方

Posted by webook at 07:54

2004年01月07日

■フューチャー・イズ・ワイルド(ドゥーガル・ディクソン/ジョン・アダムス)

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人類は滅びる!?

フューチャー・イズ・ワイルド
驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界
   =========================================
   |著者:ドゥーガル・ディクソン/ジョン・アダムス
   |出版:ダイヤモンド社|2,400円
   |ISBN:4478860459|2004年1月 |285P
    =========================================

 今日は、ちょっと先のことを考えてみよう。ただし、ちょっとやそっとの
 先ではない。2億年も先の話。
 俺は生きちゃいないって?。僕もだね。
 本書によれば、人類は滅びることになっているから、1億年くらい長生き
 してもムダなようだ。

 本書は、生物学や地質学など科学者達の分析をもとに、遠い未来の地球を
 予測しようというものだ。
 CGを使ったリアルな画像もあって、なかなか面白い。

 人類が滅び、氷河期が訪れ、大陸も移動して一つになり・・といったこと
 が2億年もの時間軸の上では起こるかもしれない。

 2億年後には、体重8トンもある巨体イカ(メガスクイド)が海から陸に
 あがってきたり、スリザーサッカーという植物でも動物でもない生き物が
 いたりと、みたこともないものがこの地球上にはいるらしい。
 発想豊かな画像は、ちょっと楽しい。

 ポケモンも発想が豊かで楽しいが、科学的にマジに考えた本書もなかなか
 興味深い。

 科学を駆使して描かれた地球の未来を覗いてみる?。

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   ★★★☆+かなり先だ!

 
   ・未来を考えたいっていう方
   ・人類は滅びるんじゃないかと心配な方
   ・地球を考えたい方

Posted by webook at 19:49

2004年01月06日

■「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活(鈴木猛夫)

kogmugisenryaku.gif
おっと、そういうことだったの!?

「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活

   =========================================
   |著者:鈴木猛夫
   |藤原書店|2003年 02月
   |ISBN:4894343231|2,200円 |262P
    =========================================

 なるほど、そういうことだったのね。と納得の一冊である。

 イラク戦争のウラでは米の石油利権の覇権争いがうごめき、アメリカの台
 湾政策は中国という巨大マーケット戦略が基本にあり、真珠湾攻撃は、ア
 メリカの・・・と、これまで様々な政治・経済、国際情勢などの舞台裏に
 は、アメリカの覇権戦略が見え隠れしている。

 本書は、アメリカの食戦略の話。

 今日、私達日本人の暮らしの中で、パン食はもはや切り離せないほど定着
 している。なぜなら、私達は学校給食というシステムの中で、毎日パン食
 に慣れ親しんできたからだ。(ぼくなんか、パンの耳をもらって帰るのが
 うれしかったなぁー。お袋がアゲパンにしてくれた)
 牛乳もしかり。

 「これほど短期間に食生活が変わった国はない」という。ごはん・めしの
 食生活が、パン(トースト)・コーヒー・ハム・サラダみたいな「近代的」
 食事に変わったのは戦後のわずかな期間だったのだ。

 本書は、戦後の食糧難解消のあと国(厚生省)によって行なわれた栄養教
 育、栄養改善活動が、実はアメリカの周到な小麦輸出戦略にそって行なわ
 れていたものだった・・と、その隠された事実を紹介する。

 1953,4年頃、アメリカは3000万トンもの膨大な小麦の在庫を抱え(ちなみ
 に日本の年間のコメ消費量は1000万トンである)、その余剰農産物の処
 理(輸出)は、喫緊の課題だった。アイゼンハワー大統領は、MSA法や
 PL480法などを制定し、国家戦略として余剰農産物の処理をすること
 になる。日本はといえば、金なし、食料不足、国力不足という状況の下で
 アメリカの小麦戦略は願ってもない内容であった。こうして、日本人の「
 近代的!」食生活の源流がスタートすることになる。

 著者のスタンスは、そんなアメリカの経済(農業経済)戦略があったから
 悪いというのではなく、事実を事実としてしっかり認識した上で、ものご
 とを考えましょう・・というものだ。だから、好感が持てる。

 戦後の食事事情の変化、森欧外(林太郎)も登場する米食と脚気騒動の話
 など、非常に面白い事実を丹念にたぐりながら、食と健康を考えさせてく
 れる。著者渾身の作品。

 ====================================================================
 

   ★★★★★+小麦戦略

 
   ・食に関心アリっていう方
   ・今日の朝食にパンを食べた方
   ・食文化について考えたい方

Posted by webook at 09:30

2004年01月05日

■パーソナルブランド(佐藤修)

pb.jpgPBな時代!?

パーソナルブランド

   =========================================
   |著者:佐藤修
   |日経BP企画/日経BP出版センター|2003年 10月
   |ISBN:4931466931|1,500円 |206P
    =========================================

 個人が「働く」ことの意味を問い直す本である。
 企業が、社員とどのように対峙していくかを考える本である。

 これまでの日本企業におけるキャリア開発は、「とにかくすべて会社にま
 かせなさい」スタイルだった。つまり、社員の長期的なキャリアパスを企
 業が設定して、それに必要な能力やスキルを本人の意思とは別のところで
 身に付けさせる企業主導型が多かったという。社員もそれに依存して、自
 らのキャリアを開発しようなんて思いもしなかったわけだ。会社という枠
 のなかで生きてこられた・・・そんな時代だったのだ。
 
 ここにきて、自律型人材が求められるようになってきた。そこに「パーソ
 ナルブランド」つまり「自分の価値」というコンセプトが生れてくる。
 自分の市場価値を高め、いかにしてそれを他者に認知してもらうか。そう
 いうことが個人にとって重要になってきたようだ。

 本書は、日本IBM,トイザラスを経て、ナイキジャパンで人事担当役員
 を務める著者が、欧米流のキャリア開発を解説した本である。

 時代が変わってきたという「風」を感じるにはとてもいい本である。
 で、どうするの?というところは、少々食い足りない気がするが、それで
 も十分に「気付き」を与えてくれるところがいい。

 個人の描く自分のキャリア開発を企業が支援するという枠組みは、大いに
 歓迎したい。今朝の新聞でも日本IBMが、幹部社員にフリーエージェン
 ト制のようなものを適用すると報じている。コスト削減的な意味合いもあ
 るが「社員の自己実現を促す環境を用意した」という大歳社長の話は、あ
 る意味歓迎すべきことかもしれない。

 本書では、パーソナルブランドについて、企業側のロジックで語られてい
 るような気がする。つまり、個人のコンピテンシーを定義するものとして
 「リーダーシップ」「対人感受性」「人間関係構築力」などといった人事
 考課で点数をつけるようなものが基準になっているからだ。それはそれで
 大切なのだが、なんか違うような気もする。つまり、個人のブランドを測
 るモノサシも自分で用意すればいいのじゃないか・・と思うのだ。
 あいつはずっとWeblogをつけているとか、鳥のことばっかり研究し
 ているとか、ニッチなものでもいいんじゃないかと・・。
 その他大勢の中で、彼のリーダーシップは9、君は8なんて言われるより
 オンリーワンのニッチを目指すほうがパーソナルブランドを作る上ではい
 いのではないか・・・なんて、本書の本筋とは違ったことを考えてしまっ
 た。(著者さんごめんなさい:笑)

 そんなことを考えさせてくれただけでも、価値ある一冊である。
 PB(Personal Brand) の時代ですなぁ。

 ====================================================================
 

   ★★★★☆+PBな時代

 
   ・自立したいっていう方
   ・自分の価値を意識しはじめた方
   ・社畜にはなりたくないって方

Posted by webook at 08:24

2004年01月04日

■TOEICテスト実戦シリーズ(vol.4)(松本圭子)

TOEIC=4.JPG
やるとなったらやりますよー!

TOEICテスト実戦シリーズ(vol.4)

   =========================================
   |著者:松本圭子/ショーン・マクロイ
   |東京書籍|2003年 12月
   |ISBN:4487686555|1,700円|
    =========================================

 昨日に続いて、英語力アップの教材である。
 今年はTOEIC、800↑を目標にしたからまさにズバリの本だ。
 グラマーとボキャブラリーは、結構得点に効く。しかも、即効ではなかな
 か実力がつかない。こつこつ地道が大切だ。

 本書は神田外語学院ほかでTOEICのクラスを担当する松本さんとネイティブ
 スピーカーの3人が共著で書いたものだ。

 3章に分かれており、第二章のレッスンがお薦めだ。10ユニットあるか
 ら、僕はこれを10週間でマスターすることにした。やるのは日曜日。
 1ユニットには、20問の問題があり約10分でこなすのが基本だ。その
 くらいの時間は作ろうと思えば作れる。これは「やる」しかないな。
 (しかし、10分間の集中は意外にたいへんだ)
 子供の勉強時間にいっしょにすることにした。 
 親もこういうふうに勉強するんだぁ・・というのを見せるのもいいかもし
 れない。(なぁーんて)

 第一章は文法力診断。第三章はなんでも相談室。

 TOEICテストはPart?と Part?に文法と語彙問題が集中している。
 語彙や文法は基本だからしっかりやらねば。

 ====================================================================
 

   ★★★★+語彙だぜ!

 
   ・TOEIC受けるぞっていう方
   ・TOEIC受けたことがある方
   ・英語力つけたい方

Posted by webook at 08:13

2004年01月03日

■DUO 3.0 (鈴木 陽一)

DUO.JPG
今年の目標はすでに実行段階にある!

DUO 3.0
   =========================================
   |著者: 鈴木 陽一
   |アイシーピー|2000年3月
   |ISBN:4900790052|1,200円|559P
    =========================================

 今年の目標を書いた方、決意新たに新年を迎えた方、その後何かやり始め
 ましたか?
 気負いこんだ人は、カルロスゴーンの言った言葉に耳を傾けたい。
 「PLANは5%、Executionが95%」
 そうなのだ、やりぬくことが本当の達成のために必要なのだ。

 僕も、今年は英語力アップに真剣に取り組みたい。
 ということで買ってきたのがこの辞書、DUO。なかなかいい。

 昨年末に出会ったIBMの方が、この本で勉強されているのを拝見した。
 娘さんと競争してるんだとか。(いいねぇ)各ページはマーカーなどで線
 がびっしり。半端な勉強じゃないみたいだ。全ページをなめてあった。
 よし、僕も!とおおいに刺激を受けた。

 560の基本例文が、トレンディでいい。
 15人のネイティブアドバイザーの確認もとられている。

 さて、それではさっそく今日のフレーズ:

 Take it easy. I can assure you that everything will turn out fine.
(気楽にいけよ。大丈夫、すべてうまくいくさ)

 「DUO2.0」の改訂版。これをさらにコンパクトにしたのが「DUO
 セレクト」だ。
 今日のアクションは、まずこれを手に入れること・・かな。

 ====================================================================
 

   ★★★★+始めよう!

 
   ・英語がんばるぞっていう方
   ・TOEIC受ける予定の方
   ・英語力を伸ばしたい方

Posted by webook at 11:17

2004年01月02日

■はまじと9人のクラスメート(浜崎憲孝)

hamaji.JPG
へぇー、やっぱりモデルになった人がいるんだぁ!

はまじと9人のクラスメート

   =========================================
   |著者:浜崎憲孝
   |徳間書店|2003年 12月
   |ISBN:4198617783|952円 |183P
    =========================================
 
 ちびまる子ちゃんのマンガをご覧になったことがある方、おすすめだよ。
 あのどことなくほんわかとしたマンガは家族で楽しめる。

 ちびまる子ちゃんに登場するのは、個性豊かなキャラが多い。僕たちの子
 供のころいた「あいつ」や「あの子」にどこか似ていたりする。

 本書は、ちびまる子ちゃんに登場する人物が、実在の人物として登場する
 マンガとリアルがつながる楽しい本だ。

 さくらももこと同じクラスにいる「はまじ」は本書の著者である浜崎憲孝
 さん。「僕、はまじ」という本を2002年に出している。

 「はまじ」こと浜崎さんが、丸尾君やかよちゃん、たまちゃんや花輪クン、
 それにキョッキョッと笑う野口さんらにインタビューした内容がある。
 当時の3年4組の仲間がマンガの世界からリアルの世界に飛び出してくる
 不思議な世界である。

 お正月にほんわかとしたい方おすすめだ。

 まるちゃんの公式サイトを覗いておくと楽しいかも・・
 http://www.nippon=animation.co.jp/chibimaruko.htm

 ====================================================================
 

   ★★★☆+はまじぃ~

 
   ・ちびマル子ちゃん見てるっていう方
   ・中島さんの笑い方が好きな方
   ・はまじにになりたい方

Posted by webook at 22:31

2004年01月01日

■ファン(継続読者)が増えるメルマガ消えるメルマガ(高橋浩子)

merumaga2.JPG

________________________________________________________

++   Webook of the Day    あけましておめでとうございます
++    http://webook.tv
++   book diary by Shinnosuke Matsuyama
_________________________________________2004.01.01______


         【 2004 】

       明けましておめでとうございます。
       今年もよろしく、おねがいします。 ○
       新しい年のはじめの熱い思い・・。   /~\ 
       あなたも宣言してみませんか?!。 ~~~ ⌒
       Webook New Year Resolutions ! 。    ~~~
       僕のは、こちらに              ~~~
       → http://webook.tv/2004.htm
       ワクワクできる年にするでごザル。
       しんのすけ@ウッキー         (・・)
                          (τ )

________________________________________________________


  今年は、あなたの出番でごザル!

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●今日の一冊:【 ファン(継続読者)が増えるメルマガ消えるメルマガ】
        〈立ち上げ:継続:集客〉の成功のひみつ
   =========================================
   |著者:高橋浩子
   |明日香出版社|2003年12月31日
   |ISBN:4756907008|1,500円 |268P
    =========================================

 どうも著者の高橋さんとは他人の気がしない。(と、前にも書いた)
 お気楽だ・・と自らを表現する高橋さんの魅力は、初めての人もすぐに打
 ち解けてしまう不思議な雰囲気があることだ。
 そんな高橋さんが、メルマガ成功者にインタビューしてまとめた第二弾。

 本書で取り上げられている中で印象的なものは、プレジデントビジョンだ。
 HTMLメルマガで、4ヶ月の間に3万人が読者になったプロフェッショ
 ナルスタンスのメルマガである。まぐまぐなどのフリーサイトは使用せず
 独自サーバーで配信している。増永寛之さん、ライブレボリューションの
 社長さんである。 → http://president=vision.com/

「僕は50歳までメルマガを発行し続けようと思ったんです。週に1人の
  ペースで1000人の社長に話を聞こうと。まぁ、ライフワークですよ
  ね。」

 だからこそ、自分で配信システムを作るのが一番だと判断したという。
 自らプログラム開発した独自システムだ。
 HTMLだから、文字+画像の配信だ。しかもムービーで「動く社長」も
 見える。コンテンツも配信方法も読者獲得の手段もすべて戦略的だ。
 その結果、創刊後わずか4ヶ月で3万人突破という爆発的なスタートをき
 ることになる。
 のほほんジワジワ系に対し、こうしたガツンドカン型メルマガもいいね。

 このほか登場するのは・・・
  中村さんの「地球探検隊」 
          http://www.expl.co.jp/index.html
  藤井さんの「ビジネス選書&サマリー」
          http://www.kfujii.com/
  木戸さんの「営業マン必見!小心者の私ができた年収1千万獲得法」
          http://www.694=12.com/
  金森さんの「たった1日で800万!楽して儲かる脅威のFAXDM」
          http://www.ad.il24.net/~gyosei/
  戸松さんの「人と地球にやさしい雑貨 マガジン」
          http://ecozakka.com/
  日野さんの「ミズリィ・ウォッチャー」
          http://www.herstory.co.jp/

 第一弾の「メルマガ成功のルール」に引き続き、本書でも高橋さんのすば
 らしい「引き出し技」が光っている。登場する発行者の人たちのわくわく
 加減がとてもよく伝わってくるからだ。

 新しい年の初めに、本書からいい刺激を受けてみたい。
 さ、あなたの出番でごザル! 

 ====================================================================
 

   ★★★★★+出番でごザル!

 
   ・今年はメルマガ始めるぞっていう方
   ・メルマガ配信している方
   ・自分を出したい方

 <欲しくなっちゃった方は>
   ・アマゾン  http://tinyurl.com/3d7m3
   ・楽天Books http://tinyurl.com/22fbz
   ・Bk1   http://tinyurl.com/2rwsn
   ・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd

________________________________________________________

●今日のお年玉1:( Webook読者参加型出版プロジェクト ) 始動!

 現在、マインドマップ出版プロジェクトが進行中です。
 今年の春を目指して執筆中です。
 コンセプトは「マインドマップで読書しよう・・」というものです。
 で、このプロジェクトは、Webook読者の方にも参加いただける企画に
 しよう思います。
 Webook で紹介した本(あるいはそれ以外でも)をマインドマップ
 にしてお送りください。

  ◆企画参加のメリット
    参加者の方はすべてお名前(&ひとことPR)を書籍の中で
    紹介します。
    また、すばらしいマインドマップは本文の中でもご紹介
    したいと思います。
    その後開催される(かもしれない)セミナーには無料ご招待。
    本が出来上がる途中経過を逐次お知らせします。

  ◆企画参加要領:

   1)メール
    エクセルシートに 読んだ本のマインマップを書いてメールする。
    あて先: mmdokusho@yahoo.co.jp
内 容: お名前(ペンネーム)、住所、電話、メールアドレス
         マインドマップに付け加えたいコメント(長くてもOK)
         マインドマップを書いたエクセルシートを添付

   2)郵送
    手書きシートを郵送する。
あて先: とりあえず メールをください。送り先をお知らせ
         します。mmdokusho@yahoo.co.jp
内 容: お名前(ペンネーム)、住所、電話、メールアドレス
         マインドマップに付け加えたいコメント(長くてもOK)
         マインドマップもお忘れなく!

◆応募期間:1月1日~3月15日


 日本で、世界で始めての試みになるはずです。ふるってご参加ください。
 いっしょに新しい世界を作りましょう! まってるよ~!

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●昨日の進歩: ( 5,943歩 )       年間目標200万歩 
________________________________________________________


発行者 : Webook of the Day 松山真之助 ( hello@webook.tv )
発 行 : まぐまぐ ID= 969
     : Pubzine ID= 14941
登録解除: http://webook.tv/mm.html
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Posted by webook at 12:08

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