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|著者:小川義男編著
|樂書舘/中経出版|2003年 10月
|ISBN:4806119083|1,000円 |157P
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あらすじで読むシリーズ第二弾である。昨年10月にでた第一弾を読み、
これはいい!と感嘆した。
本の名前ぐらいは知っていても、読んだことのない名著はたくさんある。
それを、よみやすい「あらすじ」で教えてくれるという、たいへん素晴ら
しい試みである。第二弾がでることを心待ちにしていたら、やはり出た。
いいぞ!と思い、勢い込んでNo2,No3と二冊購入した。
現役の高校教師たちが、日本の名著を「あらすじに」まとめた作品集だ。
原作を読んだこともないのにこんなことを言うのもヘンだが、実によく原
作の雰囲気を伝えている。なにしろ・・・読んだ気になるから。
No2は、夏目漱石の「三四郎」、島崎藤村の「夜明け前」、井伏鱒二の
「ジョン万次郎漂流記」、三島由紀夫の「潮騒」など映画などにもなった
名著25編のあらすじが収められている。
山本有三の「路傍の石」は、子供の頃TVドラマで見た記憶があり、なつ
かしい気がした。山口百恵出演の映画にもなった三島作品「潮騒」は、へ
ぇーそういう物語だったのぉと面白く読めた。
あらすじは、5ページ(4000字程度)にまとめてあり、長からず短か
からず、ちょうどいい分量である。あらすじと言ってもかなり作品の雰囲
気が生かされており、読みやすく編集された新たな作品という雰囲気だ。
原作を読んだ気になれるところがスバラシイ。これは、もう社会貢献事業
といってもいいのではないだろうか!。
親が読んだ後、子供にも読ませるといいねぇ。
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★★★★☆+4000字の作品
・名著に触れてみたいっていう方
・名作を読まずに死んでしまうのではないかと心配な方
・いいものに触れてみたい方