【決算書はここだけ読もう】 会社の財布の覗き方
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|著者:矢島雅己
|出版社:弘文堂|2004年 01月
|ISBN:4335450230|1,300円 |159P
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貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書。これらが決算書の3つ
の要素だ。これらの基本から財務・経営分析までを図解で、「とてもわかり
やすく」解説した本である。
見開きで解説してあり、分りやすく、どこを押さえればいいのか、なぜそう
なのかが非常に明快に解説されている。
経営分析を行う上で、決算書は必須であるが、決算書でわかること、わから
ないことを明確にしておくことは大事だ。本書はこんな整理をする。
決算書でわかること:
○ 儲かっているのか? → 収益性
○ 効率よく経営されているのか? → 生産性
○ 安全か、借金の返済力はあるのか? → 安全性
○ 資金繰りはうまくいっているのか? → 資金繰り
○ 成長しているのか? → 成長性
○ どの時点で利益が出ているのか? → 損益分岐点
決算書では分らないこと
× 会社の経営戦略は優秀か?
× 会社の従業員は優秀か?
× 売れそうな商品や技術を持っているか?
決算書でわからないことは、バランススコアカードの世界だね。
本書は、ビジネスマンにとって基本中の基本、決算書について解説した非
常におすすめな本である。経理マンが密かにデスクにしまっておいてもよ
さそうな本である。
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★★★★★+分りやすい!
・経理担当で俺なにやってるのかな?っていう方
・取引先を分析したいビジネスマンの方
・会社の財務状況をきちんと把握したい経営者の方