【法科大学院】弁護士が増える、社会が変わる
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|著者:村上政博
|中央公論新社|2003年 11月
|ISBN:4121017218|720円 |198P
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法科大学院の入試がいよいよスタートした。→ http://tinyurl.com/2votz
身近にも弁護士を目指している人がいるが、その教育体系は大きく変わろ
うとしている。この大学院は、司法改革の大きな柱として、弁護士の増加
を視野にいれたものである。
本書は、この法科大学院の背景、概要、弁護士という仕事の紹介など、今
まさに始まった法科大学院の動向を網羅的に解説してくれる本である。
裁判・弁護士といえば、刑事訴訟とかニュースになるような事件を連想す
るが、最近では特許権、商標権などの知的財産権の保護や独禁法、証券取
引法などいわゆるビジネス・ローの専門家の需要も高くなっているようだ。
弁護士人数の上では日本は欧米と比べると後進国でもあり、社会的な要請
の中から法科大学院設立の動きが始まったようだ。
法科大学院はアメリカのロースクールをモデルにしている。
2011年には、現行司法試験が廃止され新しい試験になる。年に300
0人くらいの合格者がでるような仕組みになっているという。これから新
制度も山谷がありそうな気配があるが、新しい制度の情況を把握するのに
よい本である。
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★★★☆+弁護士さん
・法科大学院に行く予定の方
・弁護士をめざしている方
・法科大学院について知りたい方