【思い出した夢は、実現する。】
少年力で成功する58の具体例
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|著者:中谷彰宏
|ダイヤモンド社|2004年 01月
|ISBN:4478702918|1,400円 |183P
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僕は小学校4年生のとき、小さな手帳に物語を書いたことがある。夏休み
の作品だといって学校に出したのだ。多少パロディっぽい内容で自分的に
はとても気に入っていたのだが、評価はさっぱり。金や銀のラベルがはら
れることもなく、あるとき先生がさらっと返してくれた。
その時はがっかりだったが、今だに覚えているのは、あの「作品」を書い
たときの喜びと興奮だ。やがて・・・何十年かたって、僕は本当に本を書
くことができた。(うれぴぃ)
中学のころ母親がぽつんといった。
「しんちゃんは、NHKのアナウンサーになったらええな」
理由は簡単だ。きっとどこか遠くへ働きにいくであろう息子をいつもテレ
ビで見えるからだ。単純だけど気持ちがよく伝わる一言だった。
アナウンサーにはなれなかったが、TVや新聞などにちょこっと出たりし
て、年取っていまった母親の気持ちに少しは応えられたかもしれない。
そう思うと子供のころの思いや感じたことは、意外に大事かもしれない。
本書は、中谷さんの原体験が、いまの中谷さんにどう影響したのか・・・
そんなことを書いてある。たくさんの「へぇ」がある本である。
たとえば・・・
中谷さんは小学校の頃から似顔絵やモノマネが好きだったという。それは
、ふりかえれば創作力のトレーニングだったようだ。今でも似顔絵は好き
らしく、タクシーの運転手の似顔絵を書いたりするという。中学のころは
先生の似顔絵を黒板に書いて怒られたそうだ。いたずら好きな似顔絵師!
だったのだ。
この本は、中谷さんの原点がわかる面白さと、そうか俺もあの頃からこう
いうことがやりたかったんだぁ・・・と気づくきっかけをもらえる本だ。
「やりたいことを探さない。やりたいことを思い出そう」というメッセー
ジは、「子供力」という新しい言葉に凝縮された。
先日、僕の同僚(人望厚い期待の人)がつぶやいた。「この年になって、
自分は何がやりたいのかわからないんです・・・」
彼にこそ、自分の「子供力」に気付いてもらおう。
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★★★★☆+子供力!
・実は俺、何をやりたいのか分からないっていう方
・自分の夢を追いかけたいという方
・少年の心を取り戻したい方