キャラ立ちしてみる?
【内定の原則】
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|著者:佐藤孝治
|英治出版|2004年 01月
|ISBN:4901234390|1,200円 |204P
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いい会社とはどんな会社ですか? と聞かれてどう答えるだろうか?
一昔前(僕が就職したころ)は、大手企業、大企業、人気ランキングの高
い会社・・・といったところが一般的だった。名の知れた会社に就職でも
しようものなら、親も先生も本人も鼻高々・・だった。
そして、何年かたって「そんなはずじゃなかった・・」と嘆く人も多い。
著者でありジョブウエブ代表の佐藤さんは、いい会社をこう定義する。
「自分が最も成長できる会社」
僕もまったく同感である。最近の学生の人は、そういう考え方をする人も
でてきたが、まだまだ「いい会社=人気ランキング上位の会社」という人
は多い。ランキングが高いことは、ある意味自分が成長できる会社かもし
れないが、その判断を「他人の基準」に頼ってはいけない。
本書は、仕事とは何か、就職とはどういう意味か、人生とは何か・・とい
ったことを考えさせてくれる本だ。就職ハウツウの本では決してない。
学生に限らず、すでに社会人になっている人にも読んでほしい一冊だ。
企業はどんな人材を求めているかについて、4人の達人インタビューが紹
介されている。仕事の達人である。
キャラが立っているかどうかが判断基準というシェイクの森田さんは、イ
ンプット・アウトプット理論を紹介している。『学生時代は「時間」とい
う武器をもとにインプットが大事だが、アウトプットすることも重要だ。
なぜなら、アウトプットすることでインプットの質と量がどんどん高まっ
てくるからだ』という。同感!
リクルートワークス研究所の木島洋嗣さんも同じようなことを言っている。
『PDCAは、まずDOから始めよう』ということだ。
就職を控えた学生の方には、非常に意味のある内容がある。それだけでな
く、社会人のベテラン(?)の方にも刺激的な本である。
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★★★★★+仕事ってなんだ?
・就職を控えている学生の方
・仕事について考えている方
・人事部の方