【子どもの意欲を引き出す】
NLP(神経言語プログラミング)活用事例集Vol.1
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|著者:チーム・ドルフィン
|公人の友社|2004年 01月
|ISBN:4875554370|1,500円 |178P
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落ち込んでいる人に「元気出せよ!」といっても、素直には聞いてもらえ
ない。遊びに夢中になっているこどもに「いつまであそんでんのよー、っ
たくぅ」と怒ってもすぐには勉強をはじめない。
落ち込んでいる子供、元気がない生徒、意欲をなくした大人・・そんな人
たちを元気にし、意欲的にするコミュニケーション方法として、NLPと
いう手法がある。Neuro Linguistic Proguraming の略で、神経言語プロ
グラミングと訳されている。
この日本語訳はIT言語みたいでちょっとイマイチかもしれないが、本書
の中身は「きづき」のあるとてもいい内容だ。
流行りのコーチングにも通じる。
簡単に言うと、「意欲を引き出すためのコミュニケーション手法」だ。
小どもの親も学校の先生も「あれをしなさい」「それはダメ」とか命令口
調で指示することは時には必要なのだが、一番有効なことはこんな言葉だ。
「あなたはどうしたいの?」
という問いかけである。ある絶妙のタイミングでこれを使うと、子供(人
)は、自らの答えにはっと気付いて前向きになる。
本書には、そんな事例がたくさん紹介されている。
この問いかけのときにアウトカム(目的)を明確にしていく方法がある。
8フレームのアウトカムというものだ。ちょっと気に入る。これは、やり
たいこと、なりたいことを8つのフレームで肯定的に書くことだ。
1.あなたはどうしたい(なりたい)の? =アウトカムは?
2.それはどういう状態になればいいの? =エビデンスは?
3.そうするとどんな影響があるの? =効果は?
4.今、あなたが持っているものはなに? =リソースは?
5.何がさらに必要か? =必要なものは?
6.止めているものは何? =障害は?
7.アウトカムを手に入れることの意味は?=意義や価値は?
8.具体的な行動ステップは? =行動計画は?
意欲のわくコミュニケーションは、大人も子供も同じだねぇ。
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★★★★+アウトカム
・何かを引き出す対話をしたい方
・こどもをお持ちの親御さんの方
・学校の先生