【稼ぐチームのレシピ】
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|著者:キャメル・ヤマモト
|日本経済新聞社|2004年 01月
|ISBN:4532311160|1,400円|
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日本はかつて「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と脅威に思われた時期が
あった。最近では「失われた10年」などと自ら萎縮モードに落ち込んで
いるが、日本がふたたび勝ちつづけるためには何が必要だろうか?
日本や日本人の強みとは何だろうか?
本書は、その疑問を解くカギとして「チームワーク」に注目し、それを更
にバージョンアップする方法について考察する。
日本における長屋的な土壌は、自然に仲間を助けたり、教えたりする「和」
の世界を築いてきた。それは「空気のようにそこにある」が、「そこで働
いてみないと分からない」「時間と場を共有した人だけわかる」もののよ
うだ。著者は、それをグローバルに応用できるものにしようと試みる。
「説明可能で、多様で、オープンな」チームワークへのバージョンアップ
だ。
なぜチームワークに注目し期待するかといえば、「変革パワーをもったト
ップがあまりにも少ないこと」+「ボトムアップの群集革命はつぶされ易
いこと」から、チームを基点とした変革アプローチが有効であろうと考え
たからだ。(ふむふむ)
さて、本書ではチームを4つの種別に分類する。
1「和・仲間チーム」~日本にもっとも多い。大きな変化には弱い。
2「仕組み・軍隊チーム」~ファーストフードの味。急な変化に弱い。
3「精鋭・開発チーム」~ハイテクの開発チームのような感じ。
4「変幻・アメーバチーム」~自由と自己責任。
料理に例えれば、和洋中華エスニックみたいな分類だ。大切なことは、そ
れらをいかに美味しくするかである。
人を集めてつくるチームを、料理の素材をあつめて作る料理にたとえ、そ
のレシピを提示しようというのが本書である。
レシピ(強いチームをつくる工夫)として3つのAを説く。
「Aspiration」(志・価値感の共有)
「Aset」(人材の組み合わせ)
「Action」(行動のためのプロセス)
コンサルタントの著者は、勤務先のワトソンワイアットでのエピソードや
様々なケ-ス紹介で、多様な料理(チーム・パワーアップのレシピ)を提
示している。
個人が自立(自律)し、メンバーが気持ちよく働けるチームつくりのため
ヒントをみんなで話すきっかけにしたい本である。
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★★★★+4チーム
・人財活用だぁ!って方
・チームパフォーマンス向上を考えている方
・マネジャーの方