【百万分の一の歯車!】
世界一の超極小部品をつくる樹研工業の技と哲学
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|著者:松浦元男
|出版社:中経出版|2003年 07月
|ISBN:4806118419|1,400円|223P
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まず扉を開けて見開きの写真に驚く!
米粒の上にちらばった百万分の1、10万分の1、1万分の1の歯車の写真
である。人間の感覚は、100万分の一と言われてもすぐにはイメージで
きないが、こうして写真をみると「へぇ」である。しかも単にギザギザが
ある歯車ではない。ちゃんとサイクロイドカーブを描いている歯車なのだ。
そんな小さいものがどんな製品に利用されるか・・・・実はまだ用途がな
い! なんと!。
しかも、その開発に投入した2億円もかけたという。年商28億円の規模
の会社にしては、大胆な投資である。では、なぜそんなことを・・・。
そこには、ダントツ世界一になるという「先回り戦略」があったのだ。
しかし、それだけで終わらないのがこの本のすごいところだ。
世界一の技以上に感動的なストーリーがこの本にある。
社員には元ヤンキーや元暴走族がいる。何しろ、採用は先着順なのだ。
しかし、かれらは一流だ。ドイツ語だって話す。かれらに教えを請いにく
るのは大学教授だったり工学博士だったりするのだ。彼らがなぜ能力を伸
ばせたか・・その秘密がある。「動機と機会を与えれば数倍の能力を発揮
する」というものだ。
著者の経営理念がしびれる。「世の中にはやっていい競争とやってはいけ
ない競争がある」・・・品質と技術と財務の競争はやるべきだが、価格、
規模、品揃えでは競争してはいけないということだ。なるほど・・。
涙がでるくらい感動するエピソードがいっぱいある。
写真はこちら:
http://j=net21.jasmec.go.jp/info/excellent/02list/02_13.html
のりも先生のひとこと: 「うっそ!」
(歯車が載っている白いものがお米だと分かったとき、あげた声)
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★★★★★+百万分の5じゃない!
・フレークスルーしたい方
・人を育てたいと考えている方
・世界一になるんだと思い直した方