2004年03月30日

■あらすじで読む世界の名著(No.1)(小川義男)

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 一生あえなかったかもしれない・・・

あらすじで読む世界の名著(No.1)
        
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   |著者:小川義男
   |樂書舘/中経出版|2004年 03月
   |ISBN:480611927X|1,000円 (税込:1,050円)
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 あらすじで読む「日本の名著」シリーズはとてもよかった。あらすじとい
 っても、その作品の雰囲気を残したスタイルで、あたかもその作品に触れ
 たような気にさせてくれたからだ。全3巻ですでに50万部を超えている
 というからベストセラー驀進中である。
 第3巻の時、世界の名著版もあればいいなーと感想を述べたが、やはり、
 やってくれた。それが、この本。

 代表的な世界の小説をあらすじで紹介してある。
 「風と共に去りぬ」「怒りの葡萄」「車輪の下」「レ・ミゼラブル」「罪
 と罰」「リヤ王」など20編のダイジェストだ。

 「風と共に去りぬ」は映画で見た。実は、あんまり印象がよくなかった。
 なんじゃこの風見鶏みたいな女性は・・と思った。文字(あらすじ)で読
 んでみるとたくましく生きた女性の物語が別の感覚でよみがえる。
 「車輪の下」は、たしか小学校(中学?)の教科書に出ていたような・・
 「レ・ミゼラブル」は、中学のころ感動して涙をながした物語だなぁ・・
 などなど、なつかしい作品もある。

 一方、ドストエフスキー、ツルゲーネフ、モーパッサンなど歴史の教科書
 でしかなじみの無い作品は、おそらく一生読むことはなかっただろう。そ
 れが、作品そのものではないにしろ、一遍のあらすじとして触れることが
 できたのはラッキーとしか言いようが無い。

 コンパクトなあらすじの中に作品の雰囲気を漂わせる。これは一つの技で
 あろう。狭山ヶ丘高等学校の先生方に感謝!

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   ★★★★☆+ドストエフスキー

 
   ・世界文学に興味ある方
   ・名著なんて読んだことないよって方
   ・昔読んだ本をもう一度って方

Posted by webook at 2004年03月30日 08:22