アドバンテージのおまけ?
【21世紀を勝ち抜くIT戦略】
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|著者:上村孝樹
|2003年 02月
|日経アドバンテージ|121P
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この小冊子は、日経アドバンテージ購読者がもらえるオマケである。しか
し、オマケにしておくのはもったいないほどの鋭い洞察と先見がある。
IT戦略でも人事戦略でもなんでもいいのだが、とどのつまりは経営をい
かに洗練していくかということである。だから、企業経営全体の目線があ
って、その上でITだ、マーケティングだ、人事だという展開が必要であ
る。この小冊子は、IT戦略となっているが、そうした企業経営全体から
の視点があるところが特徴だ。お客様とのかかわり、社内の情報共有、マ
-ケットをどう捕らえるかなど、ズームアウトした視点があるところがう
れしい。
時代は、大量生産大量消費のプロダクトアウト型「供給充足型経済」から
ユーザー主役型の「成熟型経済」に変化してきた。情報の視点から見ると
それは「平均値」の世界から「個別値」の世界に変わってきたといえる。
同時並行的にIT技術の広がりとコストダウンは、中小企業に大きなチャ
ンスを与えることになるという。
また、虎屋の羊羹、メリーズチョコレート、アスクル、カブドットコム、
空想生活など固有名詞の企業事例で、ビジネスの本筋を浮き立たせている
点も価値がある。
この小冊子欲しさに日経アドバンテージを購読した人はラッキーかも。
日経アドバンテージには、この小冊子にあるようなニッチな市場で協力な
個性を発揮している企業の秘密などが分析、紹介されているから・・。
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★★★★☆+時代を見る目
・中小企業に身をおく方
・次の戦略を考えている方
・事例大好きという方