【売り場マーケティングの教科書】
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|著者:新山勝利
|出版社:アスカ・エフ・プロダクツ/明日香出版社
|発行年月:2004年 03月
|ISBN:4756907407|1,500円 |177P
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マーケティングの本はいろいろあるが、売り場にフォーカスした本書は
なかなか面白い内容がある。
日本の小売業界では、過去2度ほど大きなエポックがあった。
1972年(昭和47年):江戸時代から300年もの長い歴史をもつ百貨店
三越が、創業わずか15年のダイエー(流通革命の総合スーパー)に売上
日本一を奪われた。
2001年(平成13年):そのダイエーもコンビニのセブンイレブンに王者
の地位を譲り渡した。29年の王座だった。
さらにユニクロや100エンショップの登場などさまざまな出来事が起き
ている小売の世界だが、モノやサービスが売れるときの本質的なことは、
基本的には変わっていないようだ。(なにせ、相手が人間だから・・)
著者は、売り場マーケティングという視点で、売れる要素を3つに分解し
ている。「商品パワー」「陳列パワー」「接客パワー」の3つだという。
商品が同じでも、お店によって売れ方が違うのは、後者の2つが主に影響
している。
本書は、「陳列パワー」について、分析とアドバイスを行なっている。
ビジュアルマーチャンダイジング、棚割の基本、POPの工夫、カラー・
マーケティングなど、顧客の感覚に訴える「売れる売り場」のノウハウが
提示されている。
著者は、小売業を中心に、お客様満足をあげる売り場つくりなどのセミナ
ーやコンサルなどを行なっている。 → http://www.ureru.jp/
そんな経験が本書に散りばめられている。
店長さん、必見でありましょう。
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★★★★+レイアウト戦略
・店舗経営に興味ある方
・コンビにが大好きな方
・気持ちいいお店が好きな方