【早朝会議革命】
元気企業トリンプの「即断即決」経営
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|著者:大久保隆弘
|日経BP社|2003年 11月
|ISBN:4822243516|1,400円| 211P
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会議は経営そのものである・・・と言うと不思議な気がするが、まさにそ
んな会社がある。
本書の取り上げた、トリンプ・インターナショナル・ジャパンである。
ワコールについで国内第二位の女性下着メーカー・トリンプは、16年間
増収増益を続ける躍進を続けてきたすばらしい会社だ。その経営を支える
異色の会議手法をリアルに紹介しているのが本書だ。
冒頭にある日の早朝会議が再現されている。まるまる・・そのまんま!
そんなこと公開していいの?って思えるほど、リアリティのあるドキュメ
ントである。
吉越社長以下幹部が集まってひらかれるMS会議は、驚きがいっぱいだ。
MSとはMarketing & Sales の略。毎朝1時間半ほど開かれるその会議では
事業運営に必要なことがバンバン決められていく。あいまいさは無い。
xx君、それはあさってまでに、計画と目標値をお願いね。あさってだよ
、頼んだね・・みたいなノリなのだ。
会議は、OHPを使い(手書きで進めるところがミソなのだが)てきぱきと
進められていく。会議はTV会議にもなっており、全国の支店や工場ともつ
ながっているので全社がいっせいに情報と方針を共有し、そして午前中に
はその方針にもとづいて仕事が進む。早い。
会議とは何か、経営とはなにか、社長はどんなリーダーシップがいるのか
そういうものをぎゅっと押し込んだ内容がある。
会議時間が長いからなんとか効率化しよう・・・なんていう会社があれば
そのまえに本書を読んだほうがいいだろう。
朝は、やっぱり黄金タイムである。早朝会議革命とは、みごとなタイトル
である。明日も会議があるという方、是非!
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★★★★☆+即断即決!毎朝
・会議の品質向上に興味ある方
・痛快なリーダーが大好きな方
・朝の時間を有効に使ってみたい方