【CDブック 声に出して読みたい方言】
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|著者:斎藤孝
|草思社|2004年 02月
|ISBN:479421281X|1,500円 (税込:1,575円)
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「方言は、文化遺産である。」
たしかにそんな気がする。今ではTVの影響なのか、教育のせいなのか、
あるいは、東京中心の経済のせいなのか、方言は密かに日本語の奥深くに
潜んでしまったような気がする。しかし、方言は味がある。たとえば東京
で聞く自分の田舎の言葉はなつかしいし、それ以外の人にもなんとなく不
思議な魅力がある。
僕はこの本を吉田さんという方に紹介された。即、本屋へ走った。
僕は岐阜出身だから名古屋弁は親しみがある。
本書には日本の著名な文学作品などを9つの方言で表現してある。
たとえば、川端康成「雪国」を名古屋弁でアレンジしてある。ノーベル賞
や文学に対する冒涜では・・・と思うかもしれないが、CDを聞くとなん
とも味わいのある別の作品になっている。
くにざきゃあのなげぁトンネルをくぐるとよ・・・
源氏物語は京都弁で収録してある・・・・これはハマリである。
どの天子さんの御代のことでござりましたやろか・・・
この本、どえりゃぁ、面白いもんで、かなわへんわ。
いっぺん、読んでみてちょうでぇ。聞いてみてちょうでぇ。
飛行機も方言のアナウンスをもっとやってくれたら楽しい。たとえば、名
古屋ーホノルル線なら、機長さんが名古屋弁でアナウンスする・・・。
「当機は、いまよぉ、たぁちそくど900キロで順調に飛んどるで、
安心してちょうでぇ。ホノルルは晴れとるだがね」
JRも地方地方でアナウンスを変えたら楽しいねぇ。
「次は広島じゃけん、忘れもんせんようにお願いします」とか・・・。
うー、頭が爆発しそうになってきた。
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★★★★★+たまらねんだば(津軽弁)
・方言に興味ある方
・地方から都会にでてきた方
・方言を話してみたい方