【リーダーシップの教科書】
仕事でワクワクするための
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|著者:阪本啓一
|出版社:日本実業出版社|2004年 03月
|ISBN:4534037295|241P
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久々に阪本さんの本を読む。いいねぇー。
阪本さんの本は、マーケィングであれ、顧客満足であれ、どんなテーマで
あっても、独特の色(阪本さん色)で見せてくれる。同じことでも阪本さ
んが話すとストンと心に落ちるみたいなところがあるから不思議だ。だか
ら、楽しい。
今回は、リーダーシップ。
ビジネス環境が非連続であり、新しい価値創造が求められている現代のリ
ーダー像とはどんな姿なのか・・・。
本書ではそれを飛行機にたとえて展開する。
従来のリーダーシップを凧型にたとえる。たくさんの凧(部下)を引っ張
り無我夢中で走るリーダー像だ。リーダーが止まれば凧は落ちる。そんな
メタファーである。
新しいリーダーは、飛行機型。それぞれのメンバーが自力で飛べるエンジ
ンを持ち、機敏に方向転換ができる。そして全体がうまく編隊飛行ができ
るようにするための仕事がリーダーシップというわけだ。
「好きのオーラ」を揚力にする7つの飛行機型リーダーシップ力が展開さ
れる。
1)好きのオーラ:好きで仕方ないくらい仕事を愛しているか
2)思い描く力:ビジョン力みたいなやつだね
3)育成力:部下を育てる力
4)コミュニケーション力:仲間と共感のもてる対話をする力
5)戦略思考力:戦略を考え、
6)戦術実行力:それを実行する
7)倫理力:忘れてはいけないのは倫理的な観念
阪本さんはアナロジーがうまい。
時代の変化をかぎとる風を、幕末の島津斉彬の動きで説明している。非連
続の時代は、現代も幕末も同じというわけだ。ふむふむ。
本書から拾い上げたいフレーズを書きとめておこう。
*コミュニケーションとは「相手につたわったことが全部」
*育成計画の文書化は、とりもなおさず自分が現在やっている仕事を定義
する仕事である。
*戦略は「捨てる」、戦術は「実行する」
*人生は、一言で言えば習慣です。 日野原重明(聖路加病院理事長)
などなど、あの人に教えてあげたいなーと思えるヒントがいっぱいあった。
わくわくする仲間をたくさん作りたいリーダーの方にお薦め!
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★★★★★+飛行機型だ
・リーダーシップに興味ある方
・リーダーの心得を復習したい方
・飛行機が好きな方