2004年04月06日

■数字のどこをみてるんだ!(数字で日本を暴く会/和田秀樹)

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 へぇ、あの数字はそういう意味だったのぉ!

数字のどこをみてるんだ!

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   | 著者:数字で日本を暴く会/和田秀樹
   |宝島社|2004年 01月
   |ISBN:4796638199|1,300円 (税込:1,365円)
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 会社でも新聞やニュースでも、毎日、たくさんの数字がでてくる。
 出てくる割には、その意味や背景が知られていないことが意外に多い。

 例えば、交通事故死者は毎年1万人前後、しかしそれをはるかに上回るの
 は自殺者の3万人だ。98年以後ずっと3万人以上らしい。
 一方で、イジメを苦にした子供の自殺とか、ストレスで押しつぶされた管
 理職の自殺とかが頻繁にニュースになる。となると、この3万人の中には
 そういう人が多いのか・・・と思いたくなるのだが、実は違う。
 職を失った中高年の自殺が2/3以上だという。
 (中高年の自殺は多すぎてニュースにならない・・ということだ)

 従って、目に触れるニュースなどだけで世の中をみていると時には間違っ
 た印象をもつことになる。
 本書では、そうした数字の裏にある背景を読み解く本だ。

 防衛費や失業率などの日本経済、犯罪件数や検挙率などの犯罪実態、結婚
 や出産などの生活実態など「よのなか」を数字でみることができる。
 ベースになっている数字は総務庁、警察庁などの統計データである。

 ちなみに・・・

   家計収入の90%は、賃金(サラリー)
      失業や倒産はそのまま無収入になるということだ。
      アメリカは70%、イギリス62%、ドイツでは58%

   道路予算は世界一 6兆円
      日本の道路は、アメリカの5倍くらい高くついている。
      2004年度の道路予算案で、道路整備は6兆円。防衛費の 
      5兆円よりも多い。道路族が群がるのも無理ないか・・。

 などなど、へぇーそうだったのという面白さがあるね。
 本書の分析もある意味でひとつの見方であり、別の視点でみたくなる内容
 もある。数字で考えるきっかけにどうぞ。

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   ★★★☆+数字

 
   ・統計数値に興味ある方
   ・あの数字はおかしいぞっていう方
   ・数字はいいねぇという方

Posted by webook at 2004年04月06日 19:40