【ビジネスを成功に導く「4+2」の公式】
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|著者:ウィリアム・ジョイス/ニティン・ノーリア
|ソフトバンクパブリッシング|2003年 12月
|ISBN:4797324309|1,900円 (税込:1,995円)
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世の中に企業研究はいくつかある。
有名どころでは「エクセレント・カンパニー」「ビジョナリーカンパニー」など
だ。本書もビジネスの成功の秘訣をさぐるものだが、他との違いは成功の状態だ
けでなく過程(上昇や下降)にも注目しているところだ。
何十という企業の10年間(86-96年)における業績変化を分析し、そこか
ら成功法則を抽出したものだ。テラダイン、ホームデポ、ターゲットなど基本的
に米国企業が研究対象であり、日本人にはちょっとなじみが薄い。
ともあれその分析からだされた成功法則が4+2の法則というわけだ。
さて、4+2とは何か
企業が取り組むべき課題とには、4つの必須事項(戦略、業務遂行、文化、組織
構造)があり、さらに(人材、リーダーシップ、イノベーション、合併と提携)
のうちの2つの補助要件に秀でていなければならない・・・
というのが4+2の所以だ。
確かに8つの要件はあたっていると思えるが、後者の4条件を補助要件と位置付
けたところは、若干違和感を感じる。
推薦の言葉を寄せているトムピーターズも「この本の一言一句に同意するわけで
はないが・・」と微妙な言い回しをしているところが面白い。
3でも4でも7でもないところがユニーク。
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★★★+4+2+?
・事業の成功に興味ある方
・企業家の方
・足し算はいいねぇという方