2004年04月17日

■強育論(宮本哲也)

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学習は本能である!(わかるかな?これ)

強育論
        
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   |著者:宮本哲也
   |出版:ディスカヴァー|2004.3
   |ISBN:4887593023|1,470 (本体: \1,400)
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 この本の第一印象。頭をガツンを殴られたような感じだった。

 これまでの教育とは一線を画し、相当厳しい教育の姿勢だ。
 「優しい」ことより「強い」ことを主眼においている。

 人は成長することや、学習することを本能的に喜びとして感じる力を持っ
 ている。それを阻害することはいっさいやらない。そして、それを自らの
 発露として湧き上がらせることこそ教育だという。
 こどもの自立を促す、硬派のコーチングといったところだ。
 基本的に人は自らの自発的な行為によって成長する。強いられたり、教え
 られて分った気になるとろこには発展がない。

 著者がどんな哲学で教育にのぞんでいるかを示す一言がある。著者が経営
 する塾の初日、小学3年生に問題を出すときのセリフだ。
 
 「今からものすごく難しい問題を10分でやってもらう。
  この問題が解けたやつは今までにひとりしかいない。
  でも解けるか解けないかはどうでもいい。10分間、頭を使い続ける
  ことができるかどうかだけをみる。
  途中であきらめるヤツは来週から来なくていい。」

 自ら伸びるエネルギーを燃えさせてくれるようなスタートだねぇ。

 塾をやっている著者が考える先生の役割をこう定義する。
   「こどもの自立を見守り、促進する」

 優しい先生でもなく、明るい先生でもなく、面倒見のいい先生でもない。
 ほめて伸ばすのでもなく、叱って伸ばすのでもない。ほったらかしで伸ば
 す。 自分の意思で這い上がるのを待つやり方だ。

 著者はこれを 「The art of teaching without teaching」
 と表現する。

 いろいろと考えさせるところが多い本だ。アートだね。

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   ★★★★★+自ら伸びる

 
   ・教育に興味ある方
   ・中学受験にそなえたい方
   ・自発自立が大好きという方

Posted by webook at 2004年04月17日 15:01