【最後のパートナー】
盲導犬を引退した犬たち
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|著者:西田章/西田深雪
|幻冬舎|2004年 04月
|ISBN:434400602X|1,300円|143P
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盲導犬クイールのお話は感動の輪を世界中に広げている。
盲導犬は繁殖ボランティアのところで生後45日くらいまで母親といっし
ょに過ごすという。そしてパピィウォーカー(育ての親)のもとで約1年
間過ごし、人との信頼関係を築く。その後は訓練をして盲導犬となる。
目の不自由な人の役に立ちながら人間社会の中で過ごす。
・・・そして・・・
盲導犬も「老いて」いく。
盲導犬を引退した犬たちはどうなるのだろう・・・
本書は、そうした盲導犬の残されたわずかな時間を本当の家族同様に過し
、最後を看取ろうという引退犬ボランティアの話。
正直いって、泣ける。
一遍の詩がある。この本のエッセンスがある。
生まれてはじめてみた人は
小さなあなたを宝物のように愛しんだ
おとうさんとおかあさん
どんないたずらをしたの
厳しい優しさで包んでくれた
お父さんとお母さん
あなたの瞳は何を見て
あなたの耳は何を聞き
あなたの身体を撫でたのは誰
今、あなたは何も語らず眠る
ゆっくりおやすみなさい
私たちが最後の家族
人間の場合もやがて失禁をしたり、動きが鈍くなったりする・・
田舎で暮らす自分の親に思いをつなぐと、また別の思いが去来する。
「看取りの親」の素敵な話で、いい涙を・・・。
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★★★★★+うるうる
・盲導犬に興味ある方
・クイールを見たという方
・心やさしい方