【教え力】
齋藤孝の相手を伸ばす!
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|著者:斎藤孝
|宝島社|2004年 04月
|ISBN:4796640584|1,200円|222P
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「教え力」とは、相手を伸ばす力、相手が伸びているという充実感を持て
るようにする力のことである。教えるほうも教わるほうもそんな素敵なこ
とはない。
人に教えることは、自らが学ぶ最大の機会だ、というのは多くの人が言っ
ている。同感だ。教えるためには、相当の準備と自分の学習が必要だし、
教える場面での気付きも多い。
本書は、教える(=相手を伸ばす)喜びを得るためのノウハウが書かれて
いる。斎藤さんの20年にわたる教育者教育の開示である。
教えるということの構図をこんな風に捉えている。
▼まず教える物事の対象への憧れを持つ。(つまらないと思うことは、
人に教えても仕方がない)
▼技術としては コメント力、テキスト力、ライブ力が大事。
コメント力(評価力)=相手に必要な能力を見抜く
テキスト力(素材力)=練習メニューに使える題材を揃える
ライブ力(発問力) =退屈させない工夫と、考えさせる発問をする
▼そして、教わる方が、自分自身で考え、自ら練習する力をつけたときが
「自立」の時だという。
僕は、テキスト力(素材力)というのが気に入った。教え、学ぶときの
題材をどう選ぶかという力(工夫)だ。
例えば:
子供に相談をもちかける。(家庭内でのテキスト力)
子供は、親が悩んでいる、自分も力になれると感じると心地よい。
部下に相談を持ちかける。(職場でのテキスト力)
自分はいまここで行き詰まっているんだけど・・ともちかける。
こうした素材力(テキスト力)は、日々の営みの中で活かせる。
教える、教わる、学ぶ、自信を持つ・・・これらのプロセスは、学校、家
庭、職場・・・いろんな場面で行なわれている。それらを体系化し、構造
化したところに本書の価値と面白さがある。
他の事象でも、同じコトができそうだね。<問題解決力>とか<受容力>
とか<変革力>とか<伝達力>とか・・・・ぁあー、世の中楽しそう!
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★★★★☆+伸ばすと伸びる
・教えることに興味ある方
・学ぶことに興味ある方
・伸びることに興味ある方