生き物はなぜ老いるのだろうか?
【フィロソフィー・ジム】
「考える脳」をつくる19の扉
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|著者:スティーブン・ロー/中山元
|ランダムハウス講談社|2003年 12月
|ISBN:4270000074|1,800円
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人間は傲慢かもしれない。ともすると何でもわかったような気になってい
る。はるか何万光年も向こうの宇宙の様子が見えたり、遺伝子の配置を解
明したり・・・科学は万能のような気になっている。
科学が生み出そうとするのが光なら、哲学はそこにできる影を見つめる。
それはなぜ存在するのかと問いかける
「宇宙はどこからはじまったのだろう?」
「人間の心はどこにあるんだろう?」
「遺伝子操作で人間を設計してもよいのだろうか?」
など19の扉がある。
僕は、「取り外された脳の冒険」が面白かった。
冥王星人が地球にやってきて人間を採取し、その脳を水槽に入れ、スーパ
ーコンピュータで、バーチャルな世界を作り出すという話だ。
考えても答えがわからないようなことを、突き詰めて考える・・そんな訓
練をする本だ。知恵熱が出そうな方は、やめとこう。
著者のサイト:→ http://www.thinking=big.co.uk
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★★★☆+脳みその汗
・哲学に興味ある方
・哲学をかじった方
・哲学なんて・・という方