【メール道】
=========================================
|著者:久米信行
|NTT出版|2004年 05月
|ISBN:4757101295|190P
=========================================
== 今日はいつもと違うバージョンで送ります。==
みなさんは、メールを読んで涙を流したことはあるでしょうか?
つい先日のこと、僕はあるメールを読んで思わず泣いてしまいました。
久米さんが配信している縁人奇妙というメールマガジンを読んでのこと。
冗談のような本当の話です。
縁人奇妙はずーっと拝読していますが、メルマガを読んで涙を流すことに
なろうとは思いもよりませんでした。
そんな折、久米さんの「メール道」に遭遇。
メール「技術」ではなく、メール「道」という意味がひたひたと伝わる内
容に「なるほど」とか「そうだそうだ」と思いながら一気に読んでしまい
ました。
久米さんとお付き合いさせていただくようになったのは、メールがきっか
けでした。メールから伝わるそのお人柄にいつしか、勝手モードの僕は久
米さんを師ともメンターとも思っておりました。そしてお会いして益々・
・・。
そんな経緯を思い出しながら、この本に書かれた内容と自分の経験とをつ
なぎつつ読ませていただきました。
メール道は、まさに久米さんの生き方であり、哲学みたいなもだなぁと思
うのは僕だけではないでしょう。
人と人が言葉を交わし、思いを伝え、共感し、そして何かが起きる・・そ
んな過程を、今時はメールで行うことが多くなってきました。
しかし、どんな進んだコミュニケーションの手段が開発されようとも、人
と人が心を通わせる上で大切なことの基本は変わらないような気がします。
そこには、人の心を通わせるための「道」があるのかもしれません。
この本は、そんな道の一筋を見せてくれたような気がします。
印象深いことば:
* たかがeメールであっても、「心」と「技」とが表裏一体となって
「形」になったときにはじめて、相手に「感動を呼ぶメール」に
なるではないでしょうか。
* メール道でも、品性、感性、知性の順番に大切だと思っています。
この本は、技(作法や工夫)だけではなく心(心得)に焦点をあてたとこ
ろが素晴らしいのではないでしょうか。
デジタル時代の素晴らしい通信手段でありながら、出す人(企業)の人柄
(社風)が透けて見えてしまうのがメール。
透けて見える自分をもう一度見直すきっかけにしたい本です。超お薦め!
====================================================================
★★★★★+心が通う
・メールが大好きな方
・メールで仕事をしている方
・メールがないと生きていけない方