本書でいちばん感じたことは、話す力というのは相手の立場にどれだけ立
てるか・・・これに尽きるのではないか・・ということだ。
コミュニケーションは、挨拶、マナー、ポジティブシンキングなどいろん
な要素があるのだが、相手につたわるためにもっとも大事なことは、相手
のことをどれだけ自分のこととして思えるか、ということらしい。
話す技術の本でありながら、やはり聞く技術についても書かれている。
相手の意思、気持ちなどをわからないで話しても、伝わらない。
わかり易く話技術+いい印象を与える技術+人間関係を活性化する技術の
ヒントを拾ってみたい本だ。
書くことにも通じるが、『なるべく読点のない話し方をする』というのが
目に付いた。つまり、・・・ですけど、・・・ですが、・・・って、など
読点「、」がたくさんあると聞きづらい。できるだけ句点「。」でくぎっ
って短くすると聞きやすい。これは書くのも同じだね。
著者が経験したり見聞きしたエピソードがふんだんに織り込まれており、
身近な雰囲気がして読みやすい。
<オススメ度>
★★★★+相手のことを・・
<読んで欲しい方>
・話すことがお仕事の方
・対話を楽しくしたい方
・新人教育担当の方