2004年07月06日

齋藤孝の音読破(1)坊っちゃん ~ 斎藤孝

書籍情報

斎藤孝の音読破〈1〉坊っちゃん
夏目 漱石 斎藤 孝
小学館 (2004/06)
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 夏目漱石の「坊ちゃん」は、学生のときに読んだ記憶がある。ヤマアラシ
 や赤シャツのことを勝手にイメージしながら読んだような・・・。

 本書は、すべての漢字にフリ仮名がふられ、小学生高学年からでも読める
 ようになっている。音読して、読破したらきっといい経験になるはずだ。
 著者は、この一冊を音読破するのに5,6時間だろうという。

 本を読む自信・・みたいなものを感じる読書のタイミングが、誰にも一度
 はあるような気がする。僕にとっては「勝海舟(子母沢寛著)」だった。
 本書が、そんな作品になったらいいねぇ。一生の宝物になるから。

 名作にふれるという経験 + 名作を読破するという経験 = 自信

 そんな機会を与えてくれる本だ。

 なぜ、著者はこの本を音読破のテキストに選んだかというと、坊ちゃんに
 は、「漢語」と「大和言葉」と「欧米の文体」が一体となった近代日本語
 のすべてが入っているからだという。
 つまり、エンタテインメントでありながら日本語の基礎が身につく作品と
 いうわけである。解説には、そういう著者の意図が書かれている。

 ぜひ、家族で読んでみたい。そして、うらなりがさぁ・・・とか、山嵐に
 似た先生がね・・・とか会話してみたいものだ。

 夏休みにお勧めの一冊!
   
 <オススメ度>

★★★★☆+赤シャツ

 <読んで欲しい方>
・名作を家族で読みたい方
・夏目漱石が好みの方
・坊ちゃんお嬢っちゃんの方

Posted by webook at 2004年07月06日 20:09 | TrackBack