【壁を突破するコーチング】
コミュニケーションを変えれば人生が変わる!
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|著者:橋本文隆/岸英光
|あさ出版|2004年 03月
|ISBN:486063053X|1,400円|206P
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ジャックウエルチは、自分自身に27歳の女性コーチをつけていたという。
松下幸之助は「あんたはどう思う?」「あんたはどう思う?」と多くの人
に話を聞いて、適任だと思う人には「ほな、あんたやりなはれ」といって
事業を任せたという。コーチング的経営スタイルである。
「とらわれない素直な心」を強調した松下翁は、人の話を「聞く」という
最も重要なコーチングスキルを自然体で活かしていたようだ。
こうしたエピソードなどを織り込みながら、コーチングをどこにどう使う
といいか・・・をやさしく解説した本である。
僕は「自分のやりたいことを実現するためのヒント」を本書から見つけた
らいいのではないかと思う。
目標は未来からきて設定するのがいいという。今年の(今の)実績や実力
から「+どれだけ」といった設定方法ではなく、未来にどう<ありたいか
>というところからスタートするのだ。
たとえば、TOEIC700点だから、今度は750点をというのではなく、
3年後にシリコンバレーで起業家支援をしている・・といったものだ。
これを著者はBE-DO-HAVEという流れで説明する。いきなり、何
をするという目標ではなく、ほんとうはどうありたいのか(BE)をまず
考えようというのだ。
たとえば、目標が女優になることであれば「私は女優になる」ではなく、
「私は女優である」というあり方をすることだという。女優として演劇の
稽古をし、女優として遊び生活するとき、女優として必要なものがあなた
の中に入ってくる・・・ということだ。
起業家を目指すのであれば、「起業家になる」ではなく「起業家である」
というスタンスが重要なのだ。
まずINPUTしてから、OUTPUTするより、出すためにインプットするほうが
いいのと似ている。
コーチとの対話をそういうところから始めるといいね。あるいは自分自身
でセルフコーチするときも同じだなぁ。
やり方ではなく、あり方に気づきがあるとき、より強いモチベーションが
生まれるようだ。
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<オススメ度>
★★★★+BE(あり方)
<読んで欲しい方>
・やりたいことをやりたーいって方
・コーチングをマスターしたい方
・コーチになりたい方