【日米全調査 決戦戦艦大和の全貌】
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|著者:原勝洋
|アリアドネ企画/三修社|2004年 07月
|ISBN:4384033893|2,600円
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今日はちょっと異色の本の紹介。
情報公開法により様々な機密情報が開示されるようになった。
本書は、海上自衛隊資料をはじめ、日米双方の現地情報をもとに、旧日本
海軍のシンボル『大和』の真相に迫る記録の書だ。
2部構成で、第1部はレイテ沖海戦における大和艦隊の実態が詳細な記録
とともに解明される。第2部は「兵器学教科書・九四式四十サンチ砲塔」
という海軍の教科書が復刻されている。
(サンチというのはセンチメートルのことで、長さの単位は欧米のものを
使ってたようだ)
冒頭にある日本初公開のグラビア写真は大和の海戦の歴史を無言で語る。
かなりオタクな内容だが、歴史の一面をのぞける「へぇ」がある。
『戦時と平和時の違いはあるものの、現代の日本実情は、責任を明確にし
ないという意味において60年前と大して変わらないことを思い知る
ことになる』
という一文はなかなかシビアである。
もうすぐ広島長崎の原爆記念日、終戦記念日とつづく。夏は平和を祈る月
でもある。
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<オススメ度>
★★★+大和
<読んで欲しい方>
・平和を希求したい方
・大和に関心のある方
・歴史がすきな方