2004年08月06日

■企業変革のプロフェッショナル(一条和生)

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  進化するための変化は楽しい!

企業変革のプロフェッショナル
    持続的な成長を可能にする戦略とリーダーシップ
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   |著者:一条和生 
   |ダイヤモンド社|2004年 07月
   |ISBN:4478374686|2,000円|190P
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 著者の一條さんは、大前研一氏プロデュースのビジネス専門チャンネル、
 ビジネスブレークスルーに出演している。(僕も出てみたいなー)
  http://www.bbt757.com/servlet/ShowLecturer?lecid=0005
 その中から「企業変革」のコンテンツを編集したものが本書。
 番組放映時の質問メールや著者の回答なども掲載されている。

 企業が永続的に成長していくためには、イノベーションジレンマ(=過去
 に優秀であったがゆえに、企業変革が難しくなること)を克服し、つねに
 企業変革をすすめていかなければならない。

 トヨタは、企業変革という点ではすばらしいDNAを備えている。それは
 表面的にはトヨタ生産方式として知られている。トヨタ生産方式は、その
 手法がすぐれていただけではなく、そこに強いリーダーシップととことん
 やりぬく企業風土があったからこそ、世界に誇れる方式に昇華したのであ
 る。
 トヨタ生産方式とは、効率的な生産手法ではなく「企業変革の手法である
 」というところに注目する。つまりイノベーションジレンマの克服手段と
 なっているということだ。(カタチだけまねしてもダメよとも言う)

 トヨタだけではなく、ワールド、シャープ、ゴーンの日産などの事例をひ
 もときながら、企業変革に必要な要素を解説する。

 ミッション、ビジョン、3C(顧客、競合、自社)の順にWHATを考え
 ていくプロセスは、BSC(バランススコアカード)と同じで、共感を覚
 えた。

 リーダーシップやチームワークといった最も大切な人間的要素は、トヨタ
 の強みを参考にしている。リーダーシップの本質をこう表現する。

   リーダーシップは、ポジションや職種には無関係である。

 ビジョンや価値観をつくり、仲間と共有し、それを実現していく行動力と
 いうことになろうか。そういえばGEの工場にも同じような標語があった。

   Leadership is Action, Not Position

 この本から学んだもうひとつのこと。
 本を書いたり、講義をしたりすることは、人の残してくれた遺産を消化し
 自分なりに統合するプロセスから生まれる。つまり、人の知恵は大いに利
 用したらいい・・ということだ。アイデアもそうだねー。
 この本を読んでたら、ふとそんなことも思った。

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 <オススメ度>

   ★★★★+変革

 <読んで欲しい方>
   ・会社を変えててみたい方
   ・企業変革プロジェクトを画策中の方
   ・かえることかわることがすきな方

Posted by webook at 2004年08月06日 16:58