【「経済」で考える力がつく本】
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|著者:町田洋次
|成美堂出版|2004年 07月
|ISBN:4415070671|562円
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経済という視点から世の中を眺める。そして、その先を考える。実に楽し
い・・・ということが体感できる本である。
世の中の動きやこれからの趨勢を感じられるところが面白い。
「新産業のいちばん始めは、いつもいかがわしく見えるものだ。未来の
産業を探そうと思ったらいかがわしい現象を探さなくてはいけない。」
いかがわしいとは、生まれて間もなく、海のものとも山のものとも分らな
い情況のことだという。この本を読んで「いかがわしさ」を感じられたら
最高である。
世界の英知(本)の情報が町田さんのフィルターを通じて面白く紹介され
ているところも非常に面白い。ちょうど、本の知的情報が町田さんという
変換装置を経て、世の中のトレンドや深層を映し出す雰囲気だ。
今、企業はどんな方向に向かっているのだろうか・・・
町田さんは、こんな分析を披露する。
80年代から90年代は、株主第一主義、高収益、高配当、高株価が流行
したが、いま、それへの反感から社会性の強い会社への転換が始まってい
るという。社会企業、という。
また社会起業家、公民起業家、田舎起業家など新たな動きも面白い。
世の中の微妙な変化の様子や、これからを考えるヒントにあふれた非常に
深みのある本である。
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<オススメ度>
★★★★★+いかがわしさ
<読んで欲しい方>
・社会起業家をやってる方
・新しい仕事をじめた方
・世の中を変えたい方