面積=割合=確立。 このなぞ、わっかるかなぁー。
社会人になって一番使う数学(算数)は加減乗除。もうこれさえできれば80%はカンペキである。専門的な分野でなければ三角関数や編微分方程式なんてほとんど使う機会はない・・・。なぁーんだそんなことなら、なんてて思うことしきり。笑
ところが最近、統計というのが非常に身近でかつ重要な分野だと気づいてきた。平均視聴率、政党の支持率、トリビアに出てくる調査の信頼性、マーケティングでの予測、台風の進路、子供の成績の偏差値・・・どれも統計の知識があると面白いことばかりだ。
本書は、マンガで統計の基本をわかりやすく解説した本だ。高校生のルイちゃんがお父さんの会社のいけ面部下の五十嵐さんにあこがれて統計を勉強することに・・
実際は、五十嵐さんではなくちょっとかっこわるい山本君がくるのだが、五十嵐さんにあこがれるルイちゃんは、がまんして統計学の森に足を踏み入れるのだった。
シックスシグマは基本的に統計の話がベースになる。標準偏差だ、P値だといろんなものが出てくるが、この本ではそれをほんとにやさしく解説してくれる。
とはいえ、かなり高度な内容もあるので、マンガだからといってあなどれない。僕はかなり真剣に読んでしまった。これは、社会人にも学生にもすばらしいテキストになっている。
標準正規分布など確立密度関数で、「密度=割合=確立」になるのだが、そういうことが非常にわかりやすく解説されている。カイ二乗分布などもわかりやすい。
たとえばルイちゃんの学校のテストの点数と偏差値か、ラーメンの値段のヒストグラムとか、性別と告白されたい方法の関係など身近でちょっと面白い題材で展開する。
大学の教科書に採用したい本である。シックスシグマやってる方、超おすすめ!
マンガなんて読むもんじゃない・・・と大人はよく言う。マンガの地位は少し低くみられているらしい。しかし、考えてみるとマンガはとてもすばらしいプレゼンテーション技術である。だったら使わない手はない。
中期計画をマンガで。株主総会の資料をマンガで。新製品のPRをマンガで。マンガにできるものはないか考えると楽しくなる。失われた十年といわれた日本が唯一強みを発揮していたのはマンガ、アニメの世界だった。あなどってはいけないのがマンガの世界。BSCをマンガにするプロジェクトも密かにいき続けているのであった・・・。
★★★★★+統計の森
・統計ってどうも・・・って方
・シックスシグマにとり組んでる方
・マンガ好きな方