「リーダーシップ」と「イーダーシッペ」は似ている。
人は変わることに抵抗を持つ。といわれることがある。それは、納得できないまま、むりやり変われといわれる時である。
一方、変わることが楽しいこともある。一皮向けて「成長」した喜びを感じるときである。
著者は、「変わる機会があるおかげで、個人も組織も一皮向けて、さらに成長・発達する」のだという。変わる機会は、成長の糧に・・というわけだ。
本書は、多くの先人の洞察、リアルな企業の事例などを紐解きながら、組織変革というテーマを掘り下げている。
変革のリーダーは、何をする人か。著者は、それを
「何をなすべきかを仲間と一緒に自分も考え、
誰を巻き込むかも自分で決める」人だと定義する。(そうだそうだぁ!)
またこんなことも言っている。
「地図やビジョンのなかの分析的側面や数字(IQ部分)と、
冒険を支える心(EQ部分)がうまくかみ合わさって初めて
変革がうまくいく」
その上でエクスキューション(最後までやりぬく)があれば、組織変革はうまくいく。
組織の人が自発的なエネルギーを発揮して継続的な変革の中に成長の楽しさをみつけていく・・・そのヒントが書かれている。
面白かったのは、いいだしっぺ(イーダーシッペ)のイントネーションを変化させるとリーダーシップになるというところ。(これ、いただき)
個人も組織も一皮むけて、面白く変化する工夫を何か考えてみよう。