本は読むもんじゃない、考えるもんだ!?
著者:田口元
東京ブック, 2004年8月
ISBN: ------- , 2000円
タモリはかつてこんなことを言ったという。
「テレビなんてのは見るもんじゃない。出るもんだね。」
口をぽかんとあけたりガハハと笑っておしまいの視聴者の立場と、どうやったらたくさんの人を引きつけられるだろうかと知恵を絞る立場とではまったく異なる思考回路になる。エネルギーレベルも相当違うはずだ。
本も多くの人は読むものだと考えている。常識である。
しかし、百式の田口さんをみていると、やはりそうではないかも・・という気になる。「本は読むもんじゃない、考えるもんだ!」みたいな声が聞こえてくる。田口さんは、考えたものは外に発信し(東京ブック)そしてそれを本にした。(2000円)
巷に溢れる本は読むもんだ・・と思っている段階は、フェーズ1。つまり受動型のいとなみだ。
その次はその概要や感想などをメッセージにして発信する。ブログ日記でもメルマガでもいい。これはフェーズ2だね。
そして最終段階フェーズ3では、そこから得られた独自の考え、ひらめきを本やレポートにする。これはもう価値創造の域である。
東京ブックは初めからそういう段階を狙って発行されてきた。そして今回それが本(レポート)になったというわけである。
あ、なるほどこういうことが価値創造なのね・・・と体感できる本である。
東京ブックは001と002とある。
特徴は、本からえたインスピレーションを行動に結びつく「企画」に昇華しているところだろう。
たとえば「短縮パンフレット」「約束バディ」「あなた変換」などやってみたくなるゲームモードの企画がある。30の企画のうち、どれかひとつでも実際にやってみると面白い。
僕だったら・・・というのを、ぜひやってみたい。
そんなきっかけに2000円を出してみよう。飲み屋で4500円払って、うだうだするより100倍以上の価値がある。
★★★★★+小さな一歩
・本が好きな方
・東京ブックの読者の方
・俺もこんなの作りたいとおもっている方