えーっとこの曲は、なんだっけ?
音楽は不思議と記憶の中にしっかりと根を下ろしている。忘れていた曲でもそ
れを耳にした瞬間、あぁーと思い出す。
クラシックの名曲もいろんな機会に聞いてきた。中学校の音楽の時間、TVの
コマーシャル、好きな人といっしょだったお店、切ないときに聞こえてきたラ
ジオの番組・・・・人それぞれに記憶にしまわれた楽曲は、なぜだか思い出の
シーンといっしょに出てくる。
ただし・・・その名前がわからない。作曲家がわからない。という場合が多い
のではないだろうか。そんなもどかしさを覚えた方はこの本で「スッキリ」し
てほしい。
本書は、さわりで覚えるクラシックということで、50曲がCD二枚と解説と
ともに収められている。癒し、くつろぎ、感動・・・様々な記憶をたどりなが
ら聞いたら楽しい。
そして、曲が作られた背景や作曲家のエピソードなどを読むのも楽しい。
僕はパッヘルベルの「カノン」、モーツァルトの「トルコ行進曲」なんかがい
いねー。
何か素敵なもの(音楽、匂い、景色、味)といっしょにイメージ化すると、人
は快感を感じ、そばにあった新しいもの(人)にも好感を感じるらしい。マー
ケティングではそんなことが利用されることが多いようだ。
先日の松林さんのグロービス講義をのぞいたら、そんな裏舞台を教えてもらっ
た。なるほど!
彼女とデートしようとするときに、素敵な音楽をいっしょに・・と考えるのは
ごく自然なことのようだ。仕事でもそういうことがあるといいねぇ。
ここぞという商談には、おいしい料理とか、サイコウに楽しいゴルフとか・・
あれはとってもいい戦略なのかも。
今かかえているビジネス課題にどんな組み合わせがいいか考えてみよう。
うーーー、いかん、すぐ犬が思い浮かんでしまう。笑
★★★★☆+さわり
・クラシックがすきな方
・音楽好きな方
・組合せについて考えてみたい方