あなたの未来を託せるものは何か・・・?
年金崩壊が叫ばれて久しい。年金の枠組みが変えられ、需給年齢が引き上げら
れ、綱渡り状態の年金は、頼れるのか頼れないのか・・・。
本書では、年金は国民としての義務だから仕方ないが、その認識を正しくもっ
ておくことが大切と説く。年金があれば老後は豊かに安心して暮らせる・・・
ものではなく、老後の生活に困ったとき少しはそれを補ってくれるものだとい
う認識がよいという。つまり年金には期待しないほうがいいということだ。
では、何にたよるか・・・。
著者は、トヨタ自動車の株式運用により自分年金を作ることを薦める。
トヨタは確かにカンバン方式やカイゼンなどで世界的にも優秀な企業経営を行
なっているが、はたしてその株式を持つことは年金代わりになるのだろうか。
その点を、トヨタの企業経営や、今後の自動車業界の動き、中国市場の今後な
どを分析しながら、今後のトヨタ株価の長期展望を語る。
トヨタの株式の30年足チャートをみると確かに上昇基調にのっている。また
世界の自動車メーカーNo1を目指してくれるなら20年30年という長いレ
ンジで株式上昇を期待できそうだ。
例えば、1974年150円だったトヨタ株は、2000年に5800円(26年で38.6倍)
になっている。もちろんこんなおいしい経験はなかなかできないが、基本的に
上昇基調の会社であるということだ。
その理由は、トヨタの企業DNAは、カリスマ経営者に依存するというより企
業全体に浸透している「毎日カイゼン、とにかくカイゼン」という点に特徴が
あり、長期にわたって繁栄することが期待できるからだ。
また、世界No4企業に成長したが、No1になるにはまだまだ時間がかかる
(時間がかかってくれたほうがいい)。中国市場という巨大マーケットもある。
などなどだ。利益!が1兆円を超えるトヨタは、国よりも頼れる企業だという
わけである。
トヨタ経営、年金、自分の生活、株式運用という4つのキーワードを結ぶ非常
に面白い内容になっている。
株式投資に関するノウハウも書かれており、実用的な内容もある。トヨタ株を
買うタイミングは、押し目買いがいいそうだ。押し目買いとは。、上昇基調の
とき調整が入って10%から20%下落したあたりに買うことだ。そういう局
面は年に何度もあるのが普通だという。
さて、さっそくトヨタ株を買いに走ろう・・・。¥(^^)¥
トヨタ株: http://quote.yahoo.co.jp/q?s=7203&d=t&k=c3&h=on&z=m
若い頃は、なかなか長いレンジで物事を考えることができなかった。
自分のサラリー、年金、貯金、子供などの教育費などを30年レンジくらいの
長期スパンで描いてみたい。
年に一度は、これ絶対やったほうがいいね。
この本を手にとり、そのきっかけにするのもいいね。
理由? うーん、それはね。過ぎ去った時間は買い戻せないから・・。
★★★★★+自分年金
・投資がすきな方
・年金のことが心配な方
・株について興味をもった方