収入支出収益費用益金損金が区別できれば、あなたも会計のプロ。
今までも会計に関する良書はいくつか紹介してきた。
「会計のことが面白いほどわかる本」(天野敦之著)、「世界一やさしい会計の本」(山田真哉著)などである。いずれもやさしく本質を理解さえてくれる素晴らしい本だ。
そして今日紹介する本もめちゃスバラシイ!最初にいっとくけど★は5+1!。わかり易い語り口、リアルな事例、ビジュアルな図解がとても好感。
会社の会計と家計簿はどう違うのか。ここがP/Lを理解する入り口だ。
それは「収入を収益に、支出を費用に変換する」というところだ。大きな施設を買っても(支出)、その年度の費用にはそのままでてこない。減価償却という変換をされて(費用)という数字に化ける。これは計上するタイミングの変換である。ふむふむ。
最近、常識になってきたキャッシュフロー。これは要するに家計簿の世界。収入と支出である。タイミング変換をする企業会計が家計簿の世界に先祖がえりすることだという。なーるほど。
そしてもう一つ税務会計。「税務署にお金をとられるくらいなら所得がゼロになるまで飲んでやる」なんて豪快な社長が出てこないように、税務上は、交際費は費用にできない。(損金不算入)だから、法人税をはじくための会計は、P/Lとはまたちょっと違う数字になるのだ。ふむふむ。
これらをまとめると
収入 - 支出 :キャッシュフロー (CF計算書)
↓ ↓
収益 - 費用 :利益 (P/L、損益計算書)
↓ ↓
益金 - 損金 :所得 (税務申告書)
となる。ふむふむ。
トヨタ、ソフトバンク、マクドナルドなど日経新聞の記事を引用した解説もあり、身近な事例があるのもうれしい。
会計の教科書として、サイコウだね。
実はこの本を読むことになったのは、電車の中であるビジネスマンが読んでいるのを横目で見たのがきっかけだった。なかなかよさそう・・・って思って翌日購入したのだ。この本は、購入して読んだほうがいい。絶対ソンはしない(間~違いない)。
電車の中で誰かが読んでる本に興味をもったら、すかさず「その本、面白そうですね。何ですか?」って聞いてみよう。
「何だよおまえ!」って怒る人がいたら、それはたいした本じゃない。
「あ、これはですねぇ・・・」って教えてくれたら、それはいい本。
こんなスリリングな本探しも面白いかも・・・。笑
★★★★★+実感★会計
・出向先で会社の会計を説明することになった方
・自社の企業会計の内容がどうも心配な方
・企業会計に興味をもった方