たかが看板・・・などといってはいけません。
「誘客コンサルタント」って聞いたことある? 本書の著者がそれだ。お店の看板を工夫して見込み客を誘導する・・・そのコンサルというわけだ。
看板はお店の「顔」
看板はお店の「サイレントセールスマン」
看板は「人の流れを変える誘客ツール」
などなど、実際、看板がその店の商売に直接影響するケースは結構あるようだ。
本書は、看板屋さんの二代目社長が看板つくりとマーケティングをあわせた技で、独自の誘客の仕組みを指南する本である。本書には、著者の経験とアイデアが体系化されている。
メルマガの本はある。MBAのマーケティングの本もある。しかし、看板に特化した本はめずらしいのではないだろうか。
ちょっと面白い事例がある。看板を販促ツールとして活用するものだ。
たとえば町の3箇所に看板をおき、そこに割り引きチラシを配置したとする。
それぞれに区別できる番号を打っておけば、どの看板を見てきた人が多いかを分析でき、その後の対応も可能だ。これって、マーケティングそのものだね。
西部池袋線の「東長崎駅」近くにある本屋さん、四季書房の看板作戦の実例はもとても面白い。本屋さんの付加価値は何か・・・にふみこんで看板を作っているのが素晴しい。楽しいストーリーがある。
どこかのプロスポーツのように「たかが・・・」といってはいけない。
されど、看板なのである。
世の中には、いろんなコンサルタントがある。たかが・・・というものでも、その道を究めれば立派なコンサルタントだ。身近な仕事の内容でそういうものはないだろうか。
会議コンサルタント: 会議をファイシリテートするプロ
宴会コンサルタント: 宴会予約から、場もたせ、二次会への誘導など
チラシコンサルタント: 折込チラシのプロ
道案内コンサルタント: お店や会社への道案内(ホームページには実に
不親切なものが多い。これを適切にする)
などなど、いろいろ考えたら面白そう。
★★★★☆+看板方式
・看板がすきな方
・お店の看板をよくしたい店長
・看板が気になる方